イスラエルと日本をつなぐ王家の紋章

広瀬:たとえば、天皇には「帝(ミカド)」という名称がありますが、これはヘブライ語で「ミガド=ガド族出身」という意味を持つと主張する人もいます。ガド族は12支族の1つです。

――そうなると天皇には古代イスラエル人の血が流れていると考えられますね。

広瀬:また、日本を代表する紋に菊の紋があります。天皇家の紋は十六菊花紋ですし、伊勢神宮にも菊の紋があります。パスポートにも使用されている日本の国章も菊の紋です。イスラエルの首都とされるエルサレムにあるヘロデ門にも菊の紋に似たマークが刻まれているんです。

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(画像=ヘロデ門(画像は「Getty Images」より)、『TOCANA』より引用)

さらに、こんな逸話があります。イラン・イラク戦争の時、イラクのサダム・フセイン大統領が戦闘情勢に関する記者会見を行った際に、ヨーロッパのあるジャーナリストがフセイン大統領の身につけている指輪に日本の皇室に似た菊の紋が刻まれていることについて尋ねたんです。すると、フセイン大統領は「この紋章は、我が国の祖先が世界最古の文明を築いたシュメール王朝時代の王家の紋章です」と答えたというんです。

――中東と日本という遠く離れた土地で菊の紋が王家の紋章として使用されていたことは、実に不思議ですよね。そこに繋がりを感じます。

日本とヘブライ語の類似点。祇園祭、相撲、ソーラン節…

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(画像=画像は「Getty Images」より、『TOCANA』より引用)

広瀬:「祇園(ギオン)」という言葉が古代イスラエルの「シオン」から来ているという説があるんです。

――京都・八坂神社の祇園祭といえば日本三大祭のひとつですね。

広瀬:祇園祭は疫病払いの祭りなんですが、古代イスラエルのソロモン王の時代にも疫病が流行らないように祈願した祭りがあったそうです。シオンはエルサレム地方の古い呼称です。

――祇園とシオンという言葉は似ているし、祭りの動機も似ていますね。

広瀬:言葉の関連性を調べるとおもしろいんです。まず相撲の掛け声「はっけよい、のこった」は、ヘブライ語で「投げつけろ、やっつけろ」という意味だとする説もあります。さらに、力士が取り組む前に塩をまいて土俵を清めますが、それはユダヤ的な習慣だという主張もあります。

――聖書の創世記に記されているイスラエル民族の父祖であるヤコブが天使と格闘したところが相撲のルーツだともいわれていますよね。

広瀬:つまり古代イスラエル人にとって相撲は神事だったと考えることができます。北海道に伝わる民謡のソーラン節の意味もそうだといわれています。ヘブライ語で「ヤーレン」は、「神を喜び歌う」という意味で、「ソーラン」は「一人で歌う者、独唱者」の意味になるとか。

――ニシン漁の時の威勢の良い掛け声の歌なのですが、本来は、ユダヤ人たちが荒波を乗り越えて神の導く約束の地に向かって船を漕ぐ際に歌ったのかもしれませんね。