ビジネスパーソンは「リマインド」という用語をすでに使っているかもしれません。リマインドとは、英語の動詞remind由来のビジネス用語で「思い出させる」という意味があります。日本語でいえば「念押し」「再確認」と訳せるでしょう。

顧客や社員どうしで必要事項を再確認するのがリマインドの目的であり、マーケティング活動の一つ、インタラクティブ(双方向)マーケティングとして捉えられます。

今回はまず、リマインドの意味をマーケティングの視点で解説します。続いてリマインドの使い方やリマインドメールの例文、活用する際の注意点なども説明します。

本記事を読めば、ビジネスを発展させるための示唆を得られるでしょう。

目次
リマインドとは?マーケティングとつながる
リマインドの必要性と使う際のポイント

リマインドとは?マーケティングとつながる

リマインドとは、会議や商談の日程を取引先に再確認したり、提出や連絡を依頼することを指します。媒体は電話またはメールです。

リマインドを行う際に気を付けるべきは、自社の事情を優先して顧客に「念押し」「催促」するイメージで対応すれば、リマインドはマイナスとなってしまう点です。相手に圧力をかけるような態度や言葉は避けなくてはなりません。

リマインドで顧客との関係にひびが入り、あるいは社内における確認ですれ違いが生じた場合、業績や業務に悪い影響を与えます。

そこで、必要なのがインタラクティブマーケティングの視点です。リマインドを単なる事務手続きと捉えるのではなく「たった1つのやり取りがマーケティング全体に影響を与える」と認識するのです。

1件の商談についても日程調整、資料準備、商談、事後折衝など、諸々のTo Doを重視します。一連の流れにある細かなやり取りを大切にする姿勢が、質の高いコミュニケーションにつながります。

リマインドはTo Doの1つです。相手の目線に立った丁寧なやり取りを積み重ねることで、インタラクティブマーケティングが可能になるのです。この視点に立てば「念押し」「催促」という意識すらなくなるでしょう。

リマインドの必要性と使う際のポイント

ビジネスシーンの事例を解説する前に、リマインドが必要な理由とリマインドを使う際の重要な視点を説明します。まず、リマインドの必要性は次のとおりです。

・ ミスや落ちがなく、業務を円滑&確実に進められる
・ 将来的な業績アップにつながる
・ 取引先との関係性が良好に保たれる

ビジネスシーンでは業務を確実に進めたり業績向上につなげたりするだけでなく、会社どうし、社員どうしの信頼関係を保つためにもリマインドが使われます。重要度の高い案件ほどリマインドを行う必要があるのです。

リマインドを行う際には、お互いに多忙だからこそタイミングやテキストの長さには注意を要します。相手に時間をとらせず、スマートに済ませたほうが賢明です。

しかし、しっかり確認しなければ目的を果たしたとは言えません。また簡潔にリマインドメールを送ったとしても、相手に「冷たい印象」をもたれてしまっては逆効果でしょう。

このようにリマインドを使う際は、リマインドが相手の心証をよくも悪くもする点を念頭におく必要があります。たった1つのやり取りが、企業や商品・サービスのイメージ(ブランディング)にまで影響を与えるのです。