目次
曇りは晴れより日焼けしやすい?
曇りの日に日焼けする理由①光の拡散
曇りは晴れより日焼けしやすい?
紫外線が最も強いのは「初夏の快晴」
まず、地上に届く紫外線量が最も強いのは5月〜7月の初夏、雲一つない快晴日です。この時期は日光の紫外線含有量が非常に多く、晴れていればその紫外線が直接地面まで届くのです。特に5月はまだ春先でUVケアの意識が薄く、気付いたら首元が赤い炎症で傷んでいたといったケースも少なくありません。
曇りの日はピークの5〜7割程度
晴れの日の紫外線量と比較すると、曇りの日の紫外線量は約70〜80%まで低下します。さらに、天気が悪く雲が厚い時は50%まで低下することもあります。曇りの日も日に焼けることから「曇りの日は紫外線が多い」と考える人もいますが、量の面だけで考えると晴れの日の方が圧倒的に日に焼けやすい環境なのです。
なぜ曇りの方が日焼けする説が広まった?
では、なぜ世間で「曇りの方が晴れよりも日焼けしやすい」という噂が存在するのでしょうか。それには、光の差す仕組みや人の心理といった様々な要因が複雑に絡み合っています。紫外線対策を万全にするために、なぜ曇りの日は日焼けしやすいといわれるようになったのか、その理由を3つ解説します。
曇りの日に日焼けする理由①光の拡散
日光は雲に当たって屈折する
曇りの日は雲に日光がぶつかって屈折する「散乱光」に注意が必要です。本来ならまっすぐに降りてくる日光が雲で折り曲げられバラバラな方向から降り注いでくるからです。屈折した散乱光の中にはもちろん、強い紫外線も含まれます。ちなみに、散乱光は厚く雲が覆っているときよりも、まだらに雲が散らばっているときの方が起こりやすくなっています。
色々な角度から紫外線が身体に当たる
散乱光によっていろいろな方向に折れ曲がった日光は、雲だけではなくビルや地面、木などにもぶつかって複雑なルートを辿って肌にぶつかってきます。普段なら、日光は頭の上からまっすぐに降ってくるので日傘などである程度カバーできますが、日光の屈折が激しいと日傘で守れない場所から紫外線が入ってくる場合もあります。それによってカバーしているつもりでも日に焼けてしまったという事態が起こるのです。