ただし、次の10年後は分からない
これまであれこれと予測どおりには進化しないという話をした。しかし、次の10年後はいよいよわからないと思っている。
その理由は国際競争がますます激しくなり、変化の速度も上がり続けているからだ。これまで変化に対して鈍重だった日本も変わる、いや変わらざるを得ないと予想している。
その理由はリモートワークだ。我が国ではテクノロジーに疎い人がいれば、その人のビジネスや技術力に周囲が合わせるというシーンも多い傾向にあったと思う。だが、そんなことをしている余裕はもうない。グローバル規模にリモートワークが広がったことで、ネットさえつながっていればスキルを持つ誰でもどこでも仕事ができるようになった。日本の田園広がる田舎に住みながら、ニューヨークやロンドンに本社のある会社の仕事ができる時代である。
英語で仕事を検索すれば、到底全部を見きれないほどの仕事があることがわかる。筆者は最近は特に海外でのビジネスに力を入れているのだが、先日はNASDAQに上場する海外企業から仕事の依頼があって成果物を納品したばかりである。

(画像=▲GmailとTwitter経由でメッセージが来た。仕事の報酬は米ドル建て、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)
そして海外で仕事をする多くの場合、日本だけで通用するものではなく、グローバルスタンダードなビジネスツールや、技術を使う前提となることが少なくない。物理的な人の往来は遮断されていても、オンラインではこれまで以上に活発にヒト・モノ・カネ・ジョウホウが行き交っている時代だ。