これからの将来、1️人で現金で家計を管理することはなくなるだろう

——これからのB/43の展望を教えてください。

一つは家計管理を軸に、いかに手に取ってもらえるユーザーを増やせるか。個人のマイカードから、ペアカード、ジュニアカードを出していますが、そういう風にユーザーを横に広げていくことを考えています。

もう一つは、縦にプロダクトを伸ばすこと。機能を追加して利便性を増やすことで、使ってくれる期間や金額、回数を増やせるかを検討しています。

そして、究極は、世帯のお金の心配事がなくなっている状態を作ることを目指しています。

——B/43には、どれくらいのポテンシャルがあるのでしょうか?

“無消費”という新しい市場を作るという話をしました。まず2人でシェアできる共同口座のペアカードは他にないサービスですが、これから共働き世帯が当たり前になる中で、大きなポテンシャルを秘めているのではないかなと思っています。

また、現金を使う世代がどんどん減る中で、18歳以下の子どもがキャッシュレスで決済するサービスがない領域なので、ジュニアカードも巨大なマーケットが存在すると思っています。

これまでのように、銀行からお金を引き出して、現金で家計管理して、紙で記録を残す習慣はなくなっていくでしょう。日本の銀行のオンラインバンキングを塗り替えて、世帯での支出管理・資産形成ができる新しいオンラインバンクを作りたい。

単に残高を見るだけではなく、日々の支出を管理できたり、資産形成ができたりする機能をつけて提供したいと思っています。これからも裾野の広い人に、誰でも簡単にお金の管理ができるようなプロダクトを作り続けることを追求していきます。

<インタビュイープロフィール>

堀井翔太
株式会社スマートバンク
代表取締役CEO

VOYAGE GROUP (現CARTA HOLDINGS / 東証プライム)へ新卒入社し、最年少で子会社社長に就任。2021年に日本初のフリマアプリ「FRIL」を創るためにFablicを起業。2016年に同社を数十億円で楽天株式会社に売却。2018年の退任まで代表取締役CEOを経験。2019年にスマートバンクを設立し2度目の起業。2021年から家計簿アプリ「B/43」を提供している。