5.恐竜DNAは「ドミニカ産の琥珀」では手に入らない

実は間違いだった!映画『ジュラシック・パーク』の真実10選
(画像=ドミニカで採取された琥珀 / Credit: Elisabeth / Wikimedia Commons / CC-BY 2.0(Ranker)、『ナゾロジー』より 引用)

第10位の続きのような話ですが、劇中に登場した琥珀は、中南米のカリブ海に浮かぶドミニカで採取されたものでした。

実際に、ドミニカでは古生物を保存した琥珀がよく見つかっており、一般向けにも販売されています。

映画の反響もあってか、『ジュラシック・パーク』の公開後、ドミニカ産琥珀の売り上げは500%も増加したそうです。

ところが、ドミニカ産琥珀は、新しいもので1500万年前、古くても4000万年前のものがほとんど。

恐竜は6500万年前に絶滅していますから、その中に恐竜DNAは存在しません。

これまでに見つかった最古の琥珀でも、1億3000万年前のクモを保存したものです。

恐竜時代ではありますが、クモが恐竜の血を吸うことはないでしょう。

6.パーク内の「植物」はどうやって用意したのか?

実は間違いだった!映画『ジュラシック・パーク』の真実10選
(画像=恐竜時代の植物をどう再現したのか / Credit: jp.depositphotos、『ナゾロジー』より 引用)

恐竜を復活させたのは良しとしても、パーク内に生い茂る恐竜時代の植物はどこから来たのでしょうか。

生物というのはそれ単体では生きていけず、身体に合った環境が必要です。

恐竜時代と現代の森林は大きく違うので、ただ単に、復活させた恐竜をすでにある森に放せばいいというものではありません。

残る方法は、中生代の植物をクローン技術で再現することですが、専門家は、これも基本的に不可能と言います。

確かに、植物の化石は存在するものの、大半は植物の痕跡を残した印象化石ばかりです。

もしクローン化に成功しても、恐竜を養うほどの森林を作るには、どれだけの時間と労力がかかるのでしょうか。