SDGsに配慮した商品も、化粧品の勢いも上昇中

 続いて、緑色のトップバリュ グリーンアイだが、自然環境への配慮と安全・安心をウリとするブランドだと聞く。具体的に、どのような取り組みをしているのか。

「オーガニック野菜や加工品をはじめ、フェアトレード(発展途上国など経済的に弱い立場にある生産者に対し、適正な価格で継続的に購入する取引)に力を入れているブランドです。イオンはかねてから社会的に公平な取引に注力している企業でして、同業他社よりも一歩進んでいる印象です。したがって、環境やSDGsに配慮した商品を購入したいという消費者でしたら、ぜひとも利用を考えていただきたいブランドだといえます。

 ラインナップとしては、カット済みの冷凍野菜やオーガニック野菜のほかにフェアトレードのチョコレート商品が挙げられます。『オーガニック フェアトレードカカオ72%オレンジチョコレート』(429円)などは適度に渋みもありつつ、まろやかなカカオの味わいとオレンジの風味が楽しめて美味しいですね。オーガニック商品というと、値段も張りそうですが、同業他社に比べると安めなので、気になる方はぜひ試しに購入してみてください」(同)

 最後のブランドである黒色のトップバリュセレクトは、ゴージャスな印象を受けるブランドだ。矢野氏が考える注目ポイントを教えていただきたい。

「タスマニアビーフを使用したローストビーフやハンバーグ、国産食品を使用した加工品など、ほかのトップバリュブランドと比べて値段が高い分、少しリッチな商品が多いです。あらかじめ調理されている商品がほとんどで、特にタスマニアビーフは自社工場生産となっており、関連商品は安めに購入できるのも素晴らしいです。特に『タスマニアビーフカレー』(278円)はおすすめ。ステーキの端肉を使っている分、安くすることができてお買い得ですし、辛さも甘口、中辛、辛口の3種類と嬉しい配慮がされています。

 一方で最近は、化粧品の充実ぶりもすさまじいです。一般的な化粧品メーカーが使用している成分が入った化粧品を用意しており、価格も安いと評判です。普段使いしている化粧品と成分が全く同じであれば、乗り換えもアリでしょう。ですから化粧品全般は、すべて一度試してみてもいいかもしれませんね」(同)

 4色のブランドはそれぞれ方向性を変え、違った個性を出しているようだ。では、矢野氏なりのトップバリュの賢い使い方について教えてもらおう。

「自分のニーズと照らし合わせてみるというのが一番のポイントですね。安さを重視するのであればベストプライス、少しでも環境に配慮したいのであればグリーンアイ、ちょっと美味しい肉を食べたければセレクトといった具合に、自分が何を求めているかを頭に入れておけば、ロゴの色ですぐに判別できて賢い買い物ができるはずです。

 スタンダードのトップバリュも、商品によってはほかのブランドとは異なる製法や素材になっています。たとえば、醤油だけでもスタンダード、ベストプライス、グリーンアイにそれぞれ存在するので、迷っている方はネットや店頭で見比べてみてください」(同)

(取材・文=文月/A4studio)

提供元・Business Journal

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