食品、ファッション、美容品などバラエティ豊か

 はじめに、ネット上の掲示板で話題になった「ニュージーランド産の生乳を使用バニラアイスクリーム」だが、なぜ高く評価されているのだろうか。

「やはり429円で1Lというボリュームのコスパのよさで重宝されているからでしょうね。なかでも注目してほしいポイントとして、成分表示が『ラクトアイス』などではなく『アイスクリーム』になっていること。『アイスクリーム』の分類になるには乳固形分が15%以上、乳脂肪分が8%以上必要なんです。『ラクトアイス』なら格安の商品もあると思いますが、『アイスクリーム』でこの値段は破格ですね。イオンでは独自の仕入れ先を確保していることからコストを安くでき、商品化できたのでしょう」(矢野氏)

 確かに、他社PBのアイス商品もリーズナブルだが、「アイスクリーム」表示より乳固形分、乳脂肪分が少ない「アイスミルク」や「ラクトアイス」表記の商品が多いようだ。

 さて、食品に強いトップバリュだが、実は意外にもほかのジャンルでも注目してほしい商品が多いという。

「現在のトップバリュ全体では、食品をはじめとしてファッション、美容品、消耗品など幅広いジャンルを取り扱っています。主に4つのブランドに分かれていますが、近年ではスタンダードとなるピンクのトップバリュから、ほか3つのブランドにどんどん分化している傾向にあります。そのため、ブランドを使い分けるには、それぞれのブランドが強みとする特徴を知る必要があるんです」(同)