【目次】
STEP4:税制優遇制度で投資を始める
STEP5:積立NISAの始め方と選び方を学ぶ

STEP4:税制優遇制度で投資を始める

初めての投資では、リスクのある投資よりもFXや不動産投資、株式投資などよりも、税制優遇のある積立NISAやiDeCoがおすすめです。

①NISAと積立NISAの仕組みを学ぶ
NISAと積立NISAは、特定の金額までなら投資利益に税金がかからない制度です。

投資初心者は何から始める?NISA、投資信託から国内株式、米国株まで完全ガイド
(画像=一般的に投資を行うと「運用益」に課税が行われます。課税の税率は20.315%。手元には8割程度のお金しか残りません。しかしNISAは20.315%の課税が0%となるため、運用益が2割増えることに相当します,『オトナライフ』より 引用)

なお2024年からは新NISAが始まります。従来のNISAとの違いは以下の通り。従来のNISAと比べて、制度が恒久化され、なおかつ投資額も大きくなるため投資を始めたい方にとって利益が大きいです。

現行NISA制度 新NISA制度
つみたてNISA 一般NISA つみたて投資枠 一般投資枠
制度併用 どちらかを各年毎に選択(併用不可) 各年とも併用可能
年間投資枠 40万円 120万円 120万円 240万円
年間投資総額 40万円 120万円 360万円
非課税保有期間 20年 5年 無期限化
非課税保有限度額(総枠) 800万円 600万円 1,800万円
(成長投資枠は1,200万円)
口座開設期間 2042年まで 2028年まで 恒久化
売却時の限度額 翌年から売却分の投資枠の再利用が可能
対象年齢 18歳以上の成人 18歳以上の成人
買付方法 積み立てのみ 一括・積立 積み立てのみ 一括・積立
対象商品 金融庁の指定基準を満たした投資信託 株式・投資信託・ETF 現「つみたてNISA」対象商品と同じ 株式・投資信託・ETF
(一部除外)

②iDeCoの特徴とメリットを理解する
iDecoは、老後に資金を受け取るまで非課税で運用することが可能です。掛金は全額所得控除の対象であり、所得税や住民税の税額を計算する際の収入(所得)から差し引くことができます。

ただし、運用益は再投資され、積み立てたお金は原則60歳まで引き出すことができません。老後まで使う予定のないお金以外は投資しないように注意しましょう。

③自分に合った税制優遇制度を選ぶ
NISAやiDeCoなどの税制優遇制度は、自分のライフスタイルや目標に合わせて選びましょう。ただしもし「NISAとiDeCo、まずはどちらか1つを始めたい」かつ「60歳より前に運用益を得たい」場合は、NISAから始めることをおすすめします。

この2つの税制優遇制度はどちらも優れていますが、NISAの方がより投資として積極的に運用がしやすく、なおかつ難易度も低く、早期に利益に繋がる可能性も高いです。

STEP5:積立NISAの始め方と選び方を学ぶ

投資初心者でも始めやすい積立NISAですが、始め方や商品の選び方のポイントを押さえておく必要があります。

①口座開設のやり方と金融機関選びのポイントを確認する 積立NISAを始めるためには、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。実はNISAには様々な種類があり、すでに廃止予定の制度もあります。従来のNISA口座を保有している人は、口座切替の依頼書の提出も必要なケースがあります。

以下のフローチャートに沿って、自分の状況にマッチした口座開設のやり方をチェックしてみてください。

投資初心者は何から始める?NISA、投資信託から国内株式、米国株まで完全ガイド
(画像=たとえば従来のNISA口座を持っておらず、金融機関に証券総合口座自体を持っていない場合は、金融機関で証券口座とつみたてNISA口座の開設を行う必要があります。なおNISAは多くの金融機関で扱っているため、自分のメインバンクの窓口で相談してみるのも良いでしょう。ポイント還元率や利便性なども意識する場合は、先述の通り楽天証券もおすすめです,『オトナライフ』より 引用)

②積立設定の方法を理解する
積立設定では、毎月の積立額や投資信託の選択などを行います。リスクとリターンのバランスを考えながら、自分のライフスタイルや目標に合った設定をしましょう。

20年間運用した場合 月1万円 月3万円
積立総額 積立総額+運用益 積立総額 積立総額+運用益
年利3% 240万円 327万6605円 720万円 982万9816円
年利5% 240万円 407万4577円 720万円 1222万3733円

できれば月3万円程度、20年間ほど積立投資ができると老後に向けて頼もしい額が貯まるでしょう。