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- 政府の金融勘定:日本
前回は、企業の金融勘定について主要国ごとの比較をしてみました。
日本の企業は1980年代に主に負債のうち借入を極端に増やし、2000年代あたりでそれを調整する期間が見受けられました。
他の主要国企業は、資金過不足が対GDP比でプラスマイナス5%程度の範囲でゼロ近辺でアップダウンしているだけです。
日本の企業は1980年代の大きく資金過不足の状態から、1998年位以降の大きく資金余剰の状態へと転換しています。
日本企業の変化の異質さが数値的にも現れているようです。
今回は、政府の金融勘定を比較してみたいと思います。
経済は主体間で繋がっているわけですから、これまで見てきた家計、企業の挙動へのリアクションとして政府がどのように振舞ってきたかが良くわかるのではないでしょうか。
まずは、日本政府の金融勘定からです。
図1 日本 一般政府 金融勘定 対GDP比OECD統計データ より
図1が日本政府の金融勘定 対GDP比です。