投資マンション選びのポイント
投資マンションを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
利回りだけで判断しない
マンション投資で利回りを考慮するのは大切なことですが、利回りだけで判断することは避けるべきでしょう。
物件価格の安いマンションは利回りが高い傾向にありますが、駅までの距離が遠い、あるいは商業施設や医療施設などが近くにないなど利便性が低い物件である可能性があります。
さらに中古物件のうち、相当な築年数が経過している築古物件や、人口が減少しているエリアの物件も価格が安い傾向があります。
利回りだけで判断して物件価格が安いマンションを購入してしまうと、実は購入した物件が先述したようなデメリットを抱えているために賃貸需要が減少傾向にあり、退去が発生しても次の入居者が見つかりにくい場合もあるため注意が必要です。
相場を把握する
先に紹介した一棟マンションのワンルームタイプとファミリータイプの期待利回りのように、マンション投資には目安となる利回りの相場があります。
しかし、マンションの所在地や中古物件か新築物件かによっても利回りが異なるため、それぞれの相場を理解して、相場よりも利回りが著しく高い、あるいは低い物件の購入は慎重に検討しましょう。
期間を定めて情報収集に集中する
良い物件には人気が集まります。のんびり情報収集していたり、決断を先送りにしていると、希望する条件に合った物件を他のオーナーに購入されてしまうかもしれません。
マンション投資の情報収集は期間を定めて集中的に行い、良い物件が出てきたらすぐに動ける心構えで臨みましょう。
不動産投資ローンとは
投資用マンションを含む不動産投資用の物件を購入する際にローンを利用する場合、住宅ローンは利用できないため、不動産投資ローンを利用します。
ここでは不動産投資ローンのメリットとデメリット、住宅ローンとの違いを解説します。
不動産投資ローンと住宅ローンの違い
仮にオーナーが不動産投資に失敗すると、金融機関は融資した金額を回収できなくなるリスクが高まります。そのため、住宅ローンよりも不動産投資ローンは金利が高く設定されており、審査も厳しい傾向があります。
住宅ローン | 不動産投資ローン | |
目的 | 自身の居住用物件の購入費用・リフォーム費用 | 不動産投資用物件の購入 |
融資限度額 | 年収の5~6倍 | 年収の7~10倍 |
金利 | 0.4~2.5%程度 | 1.5~3.5% |
返済原資 | 給与収入や事業収入 | 家賃 |
審査のポイント | 個人の属性 | 個人の属性と、物件の担保価値 |
不動産投資ローンのメリット
不動産投資ローンを利用すれば、少ない自己資金でも投資用マンションを購入して家賃収入を得ることができます。また不動産投資ローンの利息にあたる部分は、経費として扱うことができます。
不動産投資ローンのリスク
不動産投資ローンを利用してマンション投資をスタートすると、同時にローンの返済も始まります。そのためマンション投資で家賃収入を得られても、ローン返済中は利益が少ないでしょう。また空室が発生すると、空室がある期間中は家賃収入がなくなり、次の入居者が見つかるまではローンの返済だけをしなければならない期間が続いてしまいます。