目次
3.2 YUHOBI Cafe(ゆほびカフェ)
3.3 佐野製茶所
3.2 YUHOBI Cafe(ゆほびカフェ)

一見カフェだとは分からない「YUHOBI Cafe」。ご覧の通り、倉庫を改装したカフェです。製紙を中心とした工業の街である富士市にはたくさんの倉庫があり、こうして倉庫を改装したカフェもいくつかあるようです。

店内を見ても倉庫の名残が感じられますが、それも違和感なく調和していて、素敵な空間だと感じました。
お店のオープンは2017年12月24日。古川さんというご夫婦が営まれています。ご主人は東京出身で元々パティシエをしていたのですが、奥様の出身であるこの富士市大淵(おおぶち)地区の雰囲気にとても魅力を感じ、またこの地区にカフェが少なかったこともあって出店を決めたようです。

この大きな窓からは、天気が良いと富士山を見ることが出来るようです。ここで育った奥様からすると見慣れた風景なのですが、東京出身のご主人からすると、富士山を見ながらカフェを楽しめるのはとても素敵なことだと感じられたようです。
お店のコンセプトは、「ゆったり、広々と、長く居心地よく」という感じだそうですが、お店に入るとすぐにそのコンセプトを実感できる空間づくりとなっていました。本当に心地よいです。ちなみに店名の「YUHOBI Cafe」は、「ゆほびかなり」という古語に由来しており、「豊かで広々としている。ゆったりとして穏やかである」という意味だそうです。素敵なネーミングですね。


パティシエのご主人に対して、奥様は手芸作家。店内には、奥様や他の作家さんが作られた可愛らしい手芸品の販売も行われていました。

メニューも奥様が作られたのだそうです。こちらも可愛らしいイラストと優しい淡い色合いが、お店の雰囲気をよく表しています。ちなみにメニューに関しては、「ここでしか食べられないもの、手に入らないもの」にこだわることを、一番大事にしていらっしゃるようです。

こちらはお店の看板メニュー「シュー・サレ・デリプレート(1,000円/ドリンクセットは+500円)」。シュー生地に野菜やお肉をはさんで食べます。実際にいただきましたが、まずシュー生地そのものがとても香ばしくて美味しいです。そしてここに、地元で採れた新鮮な野菜とチキンなどをはさんで食べると、本当に美味しかったです!他にケーキなどもいただきましたが、私はこのシューの美味しさが一番印象に残っています。ちなみに野菜やお肉(デリ)の内容は日によって変わるようですので、何度食べても楽しめそうですね!

こちらは「YUHOBIブレンド(550円)」。このコーヒーもそうですが、全体的にドリンクの量が一般的なお店よりも多めなのも嬉しいポイントです。お陰で長居できますね。こういうところまでお店のコンセプトを感じられるのも、古川さんご夫婦のお気遣いですね。

さすが、ご主人がパティシエですので、ケーキはどれも本格的でとても美味しかったです。

そんなケーキにスパークリングワインが合うとのことでいただいてみました(ノンアルコールです)。確かにコーヒーでは感じられないスッキリ感がありますので、ケーキの甘さをより感じられるような気がして、これは合うなと思いました(下手くそな表現ですいません。。。でも是非一度お試しください!)。
さて、こうしてお食事をいただきながらゆっくりしていたのですが、本当に居心地が良く、まだまだのんびり過ごしたいなと思うほどでした。ゆったりと心地よい音楽に、こだわりが感じられるインテリア、倉庫の良さを活かした広々とした空間と、そのどれもが素敵です。ただ、一番感じたのは、オーナーの古川さんご夫婦の丁寧でやわらかい雰囲気。非常に気持ち良く案内してくださり、お二人とも笑顔が素敵で、このお二人が作ればこんな雰囲気になるなということがよく分かる、とても素敵なご夫婦でした。
3.3 佐野製茶所

「佐野製茶所」という製茶所が営むお茶カフェです。静岡ならではって感じですね。

店内からはこちらの製茶所の茶畑を見ることが出来、とても素敵な雰囲気です。イスやソファもゆったりしていて、のんびり過ごせる心地よい空間です。

テラス席もあるので、春や秋は気持ち良さそうですね(この日は本当に暑くて無理でしたね。。。)。

レギュラーメニューのお茶は7種類。見慣れないものもあり、どれにしようか迷ってしまいます。全国から取り寄せたお菓子が付いて500円とリーズナブルですね。

まずこちらが「抹茶玄米茶」。提供スタイルも、これまた見慣れないものがたくさん並んでいます。そもそも、お店でお金を払ってお茶を飲む経験をほとんどしたことがないので、こんなに色々と提供されてビックリです。
でもそこは、このお店のこだわりなようで、飲む前にお客さんにひと手間かけてもらうことで、楽しんでお茶を飲んでもらいたいとのことでした。作法は気にしなくて良いと仰っていましたので、私みたいにお茶の作法が全くわからない人でも気楽に楽しめそうです。
上の写真の、右手の変わった容器に入っているのが「玄米」と「うるち米」で、その奥にアルコールランプがあります。左手の抹茶に奥のボトルからお湯を入れ、そこにアルコールランプで炒った玄米とうるち米を入れて、コップに注いで飲むようです。こうしてアルコールランプで炒って飲むメニューは、焙じ茶、玄米茶、抹茶玄米茶の3種のホットのみです。

このように、器を回しながら炒っていきます。

とても色鮮やかな抹茶が出来上がりました。お好みで、別皿にある玄米(中央)や、奥の四角いケースに入った砂糖を入れて飲むようです。

私はこちらの「濃(こい)緑茶」をいただきました。抹茶で使うような茶せんが付いていますね。お茶は粉末で器に入っています。

粉末のお茶が浸るぐらいお湯を少しだけ注ぎ、茶せんでかき混ぜます。なんだか上品な気分です。折角なので、色々な飲み方を試してみました。
1. まずはそのまま
お湯を6分目ぐらいまで入れ、まずはそのまま飲みました。その名の通りかなり味が濃く、口の中全体でお茶を感じられてとても美味しかったです。同時に、とても落ち着いた気持ちになりました。
2. 炒った玄米を入れる
炒った玄米を入れてみました。香ばしい香りと、玄米の良い食感で、これまた美味しかったです。
3. 砂糖を入れる
最後に砂糖を入れてみました。お茶に砂糖を入れるなんて、恐らく人生で初めてです。どんな味になるのか想像できなかったですが、飲んでみますと当然甘くなっているものの、砂糖の甘さだとは思えず、お茶の甘さが引き立ったような、そんな感じでした。口当たりも良くなり、お茶に砂糖って合うんだなーと驚きました。

こちらは夏限定の「アイスほうじラテ」。暑い夏にはピッタリですね。

店内では、お土産用のお茶がたくさん置いてあります。

今回、濃い緑茶以外にもいくつか飲ませていただきましたが、個人的に濃い緑茶が一番気に入りましたので、お土産で買って帰りました(540円)。
こちらのお店も本当にゆったり過ごせそうな雰囲気で、器もおしゃれでこだわりが感じられ、美味しいお茶をいただきながらのんびりしたい、素敵な空間でした。一見カフェだとは分からない外観からも隠れ家的なお店と言えそうで、あまり人に教えたくない気分です(と言いつつ、こうしてガッツリとご紹介させていただきました笑)。