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故・坂本龍一氏も熱心に活動していたという「明治神宮外苑再開発反対運動」が佳境を迎えています。2024年の着工に向けて既に準備工事が始まりつつあるからです。既に3月22日に、準備工事としての神宮第二球場の解体がはじまりました。
私は何年か前にこの話題が紛糾し始めていた頃には、「何このサイテーな再開発事業!小手先の儲け主義も大概にしろよ!ふざけんなマジで脳みそ腐ってるのか!」ってぐらい怒りを感じていたんですが、ある程度現行のプランを理解してみると、
まあまあちゃんと考えられた良識的プランといえるのではないか
…という印象に変わりました。
多分、ネットでなんとなく反対している人の多くは「なぜ現行のプランがこうなっているのか」を理解していない人がかなり多いと思うので、まずはそれを理解してから賛否を考えてほしいと思って、その内容についてまず書きます。
一方で、反対派が代替案として示している「イコモス案」というのがあるんですが、これも私はちゃんと読んだ上で、
現行案よりもこちらが理想だと考える人達の気持ちは理解できるし、難しい現実と粘り強く向き合う意志が本当にあるなら実現不可能ではないかも?
…とは考えています。
ただし、このイコモス案を実現する上での困難がどこにあるのかを、イコモス案推しの人(現行案への反対派)の人は全然わかっていない人が多くて、結果としてあまりにも議論が噛みあっていない状況になっています。
あなたが神宮外苑再開発に反対で、本当に「イコモス案」を実現したいと思うのならば、
A・まず「現行案」が策定されて支持されている理由を理解する B・「イコモス案」の実行上の課題がどこにあるのかを理解する C・「イコモス案」の実行上の課題を解決できる方法を考える
…の三点が必要なはずですね?