9. 19世紀の北極探検隊
遭難した探検隊など決死のサバイバルの果てに人肉食に及んだ者も少なくない。
最も有名な例の1つは、1845年にカナダの北側と北極圏を結ぶ航路を発見すべく探検に出た「フランクリン遠征」だ。氷河に閉じ込められた2隻の船、HMSエレバス号、HMSテラー号に乗船していた探検隊は、最寄りの交易所まで1600kmを徒歩で移動しようとしたが、残念ながら彼らの努力は無駄に終わった。
エレバス号の残骸は2014年に、テラー号の残骸は2016年に発見され、探検家の遺体も回収された。遺体の多くの骨に切り傷や破損や骨髄抽出の兆候があり、遭難中に人肉食を行っていた説得力のある証拠となっている。
10. インド・バラナシのアグホリ
アグホリ(Aghori)はインドのバラナシに住む、ヒンドゥー教の神・シヴァを崇拝する小規模の異端宗派である。
アグホリは、純粋なものと不純なものの間に違いはないと信じており、死体の上で瞑想したり、人間の頭蓋骨からボウルを作ったりするなど、部外者からすれば不気味な風習を多く持つ。いくつかの報告によると、彼らは儀式的な人肉食も実践しているという。

文明人にとってタブーである人肉食だが、人類史において決して珍しい行為ではなかったことも紛れもない事実なのだ。
参考:「Live Science」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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