7. ブラジルのワリ族

 ブラジルのワリ族の人々は、彼らの敵対グループのメンバーのみならず、部族内の死者も食べていたという。敵を食べることは、憎しみと怒りを表現する彼らの方法であった。

 そして、1960年代まで彼らの部族内の死者の大部分は食べられていたという。彼らにとって、部族内の死者の肉体を食べることは故人を悼み、尊敬の念を表する彼らの独自の方法であった。米ヴァンダービルト大学の人類学者であるベス・コンクリンは、1年以上ワリと暮らし、1995年に「American Ethnologist」でワリ族の人肉食の歴史について解説している。

8. 16世紀~17世紀の西欧人

カニバリズムと食人の真実まとめ! 歴史的な10の事例
(画像=画像は「Live Science」より引用,『TOCANA』より 引用)

スミソニアン協会は18世紀の終わりまで、ヨーロッパ人が薬用として死んだ人間の肉を活用することは珍しくなかったと報告している。たとえば、16世紀の医師であるパラケルススは、人間の血液は健康のために飲めるものであると信じていた。もちろん新鮮な血を飲む機会はめったになかったが、医薬品を買う余裕がない人々は死刑執行の現場で待機し、カップ1杯の死んだ罪人の新鮮な血液に少額の料金を支払っていた。