5. メキシコ北部の先住民・シシメ

カニバリズムと食人の真実まとめ! 歴史的な10の事例
(画像=画像は「Live Science」より引用,『TOCANA』より 引用)

 2011年に考古学者チームは、メキシコ北部のマゲイ洞窟に集落を形成していたシシメ(Xixime)と呼ばれる先住民が、共食いの痕跡を残した数十の人骨を発見したと報告した。

「ナショナルジオグラフィック」によると、洞窟の中で発見された骨は1400年代初頭にさかのぼるという。シシメは、敵対するグループメンバーの肉を食べることで穀物の収穫量が増えると信じていたということだ。

6. アステカ人

 1428年頃から1521年までの約95年間、北米のメキシコ中央部に栄えたアステカ(アズテック)文明の人々は儀式的な人身御供を行ったことでよく知られているが、彼らが制度として共食いを行っていた証拠もあることが報告されている。犠牲者の遺体は、貴族やコミュニティの主要メンバーに提供されていた可能性が高いそうだ。

 一部の専門家は飢饉の間、アステカ人の間の共食いがより一般的だったかもしれないと示唆している。別の仮説では、共食いは神々とのコミュニケーションの方法であったとも考えられている。