■ スタジアムで待っていたのは「熱狂」

そこで、筆者を待っていたのは、一言で表すならば「熱狂」でした。この熱に当てられ、筆者はクラブに熱中することになります。

まず驚いたのは、スタジアムに足を運んだサポーターの多さ。この日の来場者数は5000人超えと、シーズン中のJ3リーグの動員数としては異例ともいえる事態。シーズン終盤、昇格圏に上がれるかどうか、という状況でしたから、やはりいてもたってもいられない方が多かったのかもしれません。

今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

試合開始前から、スタジアムの外にはあふれんばかりの人、人、人。グッズ売場には長蛇の列ができ、ベンチでは多くの人がスタジアムグルメをおいしそうに食べている……。こうした光景に、コロナ禍で忘れかけていた「お祭り感」を思い出し、胸が高鳴ったことは今でもはっきりと覚えています。

今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

その後、入場手続きを終え、スタジアムに入った瞬間に目に飛び込んできたのは、緑が美しい芝のピッチに、目の前に桜島を望む展望。鹿児島民にとって、桜島は見慣れた存在であるはずですが、スタジアムから見る桜島は、なんだかいつもと違う表情。まるでスタジアムを見守っているような、また違った魅力がありました。

今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

そして何と言っても、コアサポーターたちのチャントやコールといった、声出し応援の大迫力たるや!ビジター席以外の全来場者が、チームを応援しているような一体感は、まさにプロスポーツのホームゲームならでは。

たとえJ3といえども、その圧倒される光景に一瞬で心を鷲掴みにされ、気付けば入場時にもらった応援ハリセンが一日でボロボロになるまで叩きまくり。筆者が「鹿児島ユナイテッドFC」にハマった瞬間でありました。

ちなみに、当日の試合は1-2のスコアで敗戦。先制ゴールを挙げながらも、逆転を許してしまうという結果が悔しくて悔しくて。熱烈な応援があれば勝てる、というほどスポーツは甘くありません。しかし、もうこの時点で「鹿児島ユナイテッドFCが勝利するところが見たい」と、早くも次のホームゲーム観戦を決意していたのです。

続いて訪れた11月13日の「FC岐阜」戦では、終了間際のゴールで1-0の劇的勝利を収めます。ゴールの瞬間はスタジアムが割れんばかりの大歓声に包まれ、筆者も思わず立ち上がってガッツポーズ。初めて味わう勝利の瞬間は、やはり何物にも代えられない興奮と喜びがありました。

今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

■ スタジアム観戦のポイントは「雰囲気を楽しむ」こと

と、筆者の例を挙げましたが、もちろんこれが全ての人に当てはまることでないのは百も承知です。しかしながら、昨年開催されたFIFAワールドカップカタール大会での盛り上がり方を見るに、「国内でJリーグ自体がもっと注目を集めてもいいコンテンツである」と筆者は感じます。

スタジアムを繰り返し訪れる理由は人それぞれで、「好きなクラブを応援したい人」「推しの選手を応援したい人」「マスコットキャラクターが好きな人」「スタジアムグルメが好きな人」「とにかく盛り上がりたい人」などさまざまでしょう。そんなニーズに応える環境が整っているのです。

今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
今年で発足30周年のJリーグ 出不精の筆者がスタジアムでの生観戦にハマった訳
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

観戦したいけど、詳しいルールが分からない……という方も、ご安心ください。観戦にサッカーのルールを知っている必要はありません。相手のゴールにより多くボールを入れたほうが勝ち、ということだけ理解しておけば大丈夫です。

かの「本田圭佑」選手もワールドカップ後、自身のYouTubeで、スタジアムでの観戦を迷っている方に対し「サッカーは見なくていいです、雰囲気を楽しんでください」と提言。「90分間見ようとするとしんどくなるんで、遊びに行く感覚で、リラックスして楽しんで欲しい」とアドバイスをしていました。

J3リーグでも1000人前後、J1リーグともなると1万人以上という大勢によって作られるスタジアムの雰囲気は、私にとって最高のエンターテインメント。これがシーズン中は毎週末に開催されているのですから、平日の仕事もはかどるようになるというものです。笑

おひとりさまでも、家族連れでもOK。もしも週末の予定が決まっていない方は、ぜひ一度スタジアムに足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと何物にも代えられない熱狂と興奮が味わえると思いますよ。

(山口弘剛)

提供元・おたくま経済新聞

【関連記事】
ロレックスはもう時代遅れ?富裕層が熱狂する2つの時計ブランド
初心者が摂りたい筋トレの効果を高めるサプリ4選
筋トレと有酸素運動、順番はどちらが先か?理由と効果を解説
筋トレBIG3とは?忙しい人こそ実践したいトレーニングを紹介
初心者向け!ネット証券ランキング