イギリスと言えば、食べ物が美味しくないというイメージですよね。住んでいて思いますが、確かにそうではないとは言えない。とはいえ、イギリスも昔に比べれば、格段に進化しています。
EUに加入し(今は既に離脱)、ヨーロッパから色々な食材が入るようになったせいか、スーパーに置いてある各国の食材が増えましたし、多国料理のレストランも増えました。そして近年は「ガストロパブ」と言って、イギリスの伝統的なパブフードをアップグレードして提供するグルメパブが人気になって、お洒落で美味しいパブフードが食べられるようになりました。
実はイギリスには世界で知られる美味しい牛肉とラム肉、そしてシーフードの宝庫なのですよ。そんな中で、個人的にイギリスで私が好きな食べ物をご紹介したいと思います。イギリスを訪れる際にはぜひ試してください。イギリス滞在が楽しくなります。
1. ステーキパイ

<骨髄が溶けているステーキパイ>
イギリスにはパイ料理がたくさんあります。
ステーキパイ(牛肉入ったパイ)、フィッシュパイ(魚の入ったクリーム系のパイ)、ステーキ・キドニーパイ(牛肉と腎臓肉のパイ)、シェパーズパイ(羊の挽肉にマッシュポテトのパイ)、コテージパイ(牛挽肉にマッシュポテトのパイ)などなどです。
パイというと包み焼きになっているものが浮かびますが、シェパーズパイはやコテージパイはマッシュポテトが載ったものです。またレストランで食べるパイ生地の料理は、キャセロールにパイ生地を載せて焼かれているのです。
私の好きなパイは、ステーキパイです。ビーフシチューの上にパイ生地がカリッと焼かれ、パイ生地を砕きながら暖かいシチューを食べます。
2. サンデーロースト

<サンデーロースト>
イギリスといえば、ローストビーフです。そして日曜日に食べる肉料理が、サンデーロースト。
サンデーローストとは、牛、豚、羊、鶏のお肉をローストしたもので、ローストしたじゃがいも、にんじん、ブロッコリーなどの各種野菜、ヨークシャープディングと呼ばれる甘くないパイと一緒にワンプレートに盛られ、全体にグレイビー(肉汁から作られたソース)がかけられます。
イギリスには、アンガスビーフとスコットランドのアンガス地方原産の肉牛があります。脂肪分は少ないのですが柔らかい赤身の肉で、世界3大肉用種の1つと言われています。このビーフのローストは流石のローストの国という感じです。また、他にもイギリスには、「赤身肉のシャンパン」と呼ばれているウェールズ産ラム肉があります。
イギリスは赤身肉の美味しい国です。イギリスで王道のローストをお楽しみください。