目次
独りの夜にバーナーの燃焼音が心強い
最後の朝もスパゲッティ

独りの夜にバーナーの燃焼音が心強い

アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【最終回】
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)

僕の身体は180㎝90㎏。そこそこ大きな体をしている。

それでも知らない町で一人で過ごす夜は心細い。

そんなとき、僕を励ましてくれるのがコンパクトバーナーだ。

小さな体で数分で水をお湯に変える逞しさ、そして何よりその燃焼音が心強い。

暗闇の中で静かに、逞しく鳴る「コー」という音はヒーリングミュージックと言ってもいいほど心を安定させる。

最後の朝もスパゲッティ

アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【最終回】
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)

夜、妻に連絡して、3日ぶりに息子の声を聞いて就寝。

駅にはコンセントがあることが多いので、本当はダメなんだろうけどスマホを充電させてもらう。

住宅街にある駅なので、遅い時間まで乗降があったが、シュラフを広げその上に座ったら誰もこっちを見ない。

することがないので地図を広げ旅人を気取ってみた。

朝。誰かがドアを開けて行ったのか寒い。おまけに蛍光灯には蛾がたかっている。

駅の入口にあった自動販売機で季節外れの温かいコーヒーを買う。

僕は毎朝コーヒーを飲みたくなる無類のコーヒー好き。

けれど特段こだわりはなく、普通に缶コーヒーも飲む。

最後の朝もスパゲッティだ。

そろそろご飯が食べたいが、この不自由さも旅の醍醐味。

有ることが難しいで、有難いを噛みしめる。

トイレの水は使えないので、自販機で水を買って茹でた。なんだかとても損した気分だ。

食器はウェットシートで拭いて終わり。細かいことを気にしてはいけない。