3泊4日の短いながらも充実した旅、最後の夜を迎えました。最後の夜も小さな無人駅で迎えます。眠れなくなるほど悩んだ僕は短いながらもいつも通っている道を、あえて自分の足で旅して来ました。何を感じ、何を得たのか。8回に渡って綴ってきた物語の最終章。ご覧ください。
目次
やっぱり楽しい!ステーションビバーク
夜ご飯は玉子丼スパゲッティ
やっぱり楽しい!ステーションビバーク
疲れきった身体を何とか動かして、少し高いところにある駅構内に荷物を運んだ。
駅には普通ある駐輪場が見当たらない。
案内板を見ると、少し離れたところにあるようだ。
荷物から解放され、すっかり軽くなった自転車にまたがり、1区画離れた駐輪場で休んでもらう。
駐輪場とは名ばかりの草の生い茂った原っぱは、真新しい自転車からシダの葉に飲み込まれそうな物まである。
何となく停めていそうで、こういったところは暗黙の了解で停める場所が決まっている。
なるべく輪を乱さない位置に自転車を停めた。
汗を拭こうと思ったら
霧雨の坂道をずっと登ってきたので、汗で体中ベトベトだ。
特に首の回りがひどい。
大量にかいた汗が乾いて塩になり、ジャリジャリしている。
一刻も早くサッパリしたくてトイレに入る。
しかしきれいな駅舎にそぐわない、汲み取り式のなかなかの臭いがするトイレだった。
いくらガサツな僕でもこれは耐えられない。
それでも下着だけ取り換えて、とりあえず駅に誰も居なくなった隙を見て何とかすることにした。
何とかといっても構内で裸になるわけにいかない。
妻が「お風呂入れなかったら困るから」と持たせてくれた残り3枚の汗拭きシート。
シャツやパンツに手を入れてサッパリする。
僕はスキンヘッドなので2~3日頭を洗わなくても気にならない。
最悪こうして汗を拭くときに一緒に拭けばいいのだ。
スキンヘッドは実にアウトドア向きなヘアースタイルだ(ヘッドスタイル?)
夜ご飯は玉子丼スパゲッティ
夜ご飯は初日の夜と同じ、スパゲッティ。今日は玉子丼のレトルトをかける。
ハヤシライスのときは何となく味をイメージできたけれど、玉子丼はまったく未知の世界。
それでもスパゲッティの炭水化物と卵、玉ねぎなどの野菜で栄養はバッチリだ。
一口。
うまい!ハヤシライスと同等か、もしかするとそれ以上かもしれない。
コショウが無いのが悔やまれるが、玉子ベースのソースなので、あればほとんどカルボナーラだ。
これは新たな発見。
ソロキャンプのメニューに加えよう。