目次
本当はモーラップキャンプ場に行きたかったけど
発表!今日の寝床はJR錦岡駅

本当はモーラップキャンプ場に行きたかったけど

アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【第七夜】
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)

さらに一時間登る。

途中「ここから車道と離れる。熊注意」の看板。さらに「どもなんね」

支笏湖と苫小牧市街の分岐に来た。

迷う。

道にではない。

今日、どこで寝るかだ。

いかにも旅人らしい悩みだ。

モーラップキャンプ場も魅力だ。

しかし一泊目で体験したステーションビバークを、もう一度どうしてもやりたい。

天気は雨、おそらく支笏湖の景色は望めないし、キャンプはいつでも来られる。

よし、最後の夜はもう一度ステーションビバークだ。

3時間かけて登った坂を1時間で下る

支笏湖と苫小牧市街への分岐を苫小牧側に進む。

この道は何度か通ったことがある。

支笏湖でキャンプをした事はないが、苫小牧市街から支笏湖に続く道は信号もなく、ドライブに最適な道だ。

自転車道は道幅が広く段差もない。所々に車の侵入を防ぐ策はあるが、それさえ気を付ければ3時間かけて登った分を一気に駆け降りる。

一つ山を登ったせいか天気もいくらか回復した。

危険の少ない道なので、最高速度への挑戦などをしてみる。確か40km/hほど出たはずだ。

それにしても眠い

アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【第七夜】
(画像=出典:pixabay,『暮らし〜の』より 引用)

自転車で下り坂を走るのは楽しい。ましてや深い木々の中を1時間以上走るのだ。想像に難くないだろう。

でもどういうわけか眠たくて仕方がない。

これは北海道縦断の帰路でも経験したのだが、その時は家に帰れる安堵感からだと思っていた。

しかし体力の衰えた今推測すると、恐らく極度の疲労から体がムリヤリ休もうとしている気がした。

副交感神経が交感神経を勝っているのかもしれない。

下り坂は楽しいが、スピードが出る分神経を使う。そのなかで眠いのだ。

これ以上は危険だと判断し、ちょうどよくベンチがあったので少し寝ることにした。

Google先生に案内され不安になる

今日の寝床は決まった。

どこの駅かはこの記事の最後までお楽しみだ(おおよそWeb記事の構成ではない)

国道36号線は何度も通った道だが、途中の小さな無人駅までは把握していない。

ここはイマドキらしく、Google先生に聞いて案内してもらうことにした。

しかし、Google先生の道案内は最短距離を示すので、普通通らない細い路地も通らされる。

不安に駆られながら画面の隅に表示される方位磁針を信じて進む。

今度はしか~~~~

「だいじょうぶか~ホントにこの道か~」と独り言を言いながらドンドン進む。

すると策に囲われた古い集合住宅の跡地に出た。

するとその先になんと十数頭の鹿がこっちを見ていた。

鹿そのものは僕の住む町でも頻繁に見る。

しかし多くても2~3頭だ。

それも多くの場合い、車の中から見るだけだ。それを柵の向こうとは言え、疲労困憊で自転車に乗った状態で。

たとえ鹿でもこの状況、この頭数を見れば、熊なみに怖い。

写真を撮れば「いいネタ」になったのかもしれないが、その時は「こえ~~~」と思ってしまいその場を去ったが、いまになるともったいないことしたなぁなどと職業病的なことを思ってしまう。

発表!今日の寝床はJR錦岡駅

アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【第七夜】
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)

Google先生に振り回されながらも、何とか国道に出た。

どっちみち国道に出るならGoogle使わなくても良かったなと思いながらも、駅自体がどこにあるのかは分かっていない。

先生の案内通りに、国道からもう一度線路を渡り、山側へ進む。

そこに現れたのが今日の寝床、錦岡駅。

ここも小さな小さな無人駅だ。

暗くなる前に荷物を運ぶ。例によってトイレで体を拭いたら少し休む。

住宅街なので思いのほか乗客が多く、すぐにシュラフを広げるわけにはいかない。