イタリアの小麦料理といえばパスタやピッツァが思い浮かびますが、パンにもさまざまな種類があります。イタリアのパンは、パニーノに使われるロゼッタやチャバッタ、甘いパネットーネなどおいしいものばかり。
この記事では、イタリア旅行の際に知っておきたいパン事情をご紹介します。ローマやフィレンツェ、ヴェネチア、ナポリなど各地のご当地パンをまとめていますよ!
目次
実はパン天国なイタリア
ヴェネチアで食べたいパンといえばトラメッツィーノ
フォカッチャの故郷はジェノヴァ
ローマ発祥のパン「ロゼッタ」はランプレドットを挟んで豪快に
スキアッチャータのサンドイッチはイタリアで大人気
ナポレオンもお気に入りのグリッシーニ
フィレンツェのパンが「まずい」といわれる理由は〇が無いから?
朝の定番は意外なパン!?イタリアで「コルネット」と呼ばれるのは......
朝からガッツリ甘いもの!ナポリの「スフォリアテッラ」
ボリュームたっぷりの「ファゴッティーニ」
年末の風物詩、巨大なミラノ生まれのパン「パネトーネ」
サルデーニャ島の定番「パーネ・カラザウ」
イタリアに行ったら、パスタと一緒にパンも楽しんで!
実はパン天国なイタリア

<星5ホテルの朝食パンコーナー。撮影:yukaco>
南北に長いイタリア。北部がどちらかというとお米文化、中部南部はパスタ文化といわれることがありますが、パンは全国的に食べられています。あくまで主食はパンで、おかずがパスタやリゾットと考えるとイメージしやすいですね。
パスタやピッツァの人気に隠れているのか、あまりイタリアのパンは知られていないのですが、実はおいしいものがたくさんあります。ちなみに、イタリア語でパンは「パーネ」といいます。「パニーニ」や「パニーノ」という言葉がイタリアでパンに該当する、というイメージがあるかもしれませんが、これらは広い意味でのサンドイッチです。
サンドイッチと言ってもフランスのバゲットのようなタイプが多いのですが、その中でも日本でおなじみのサンドイッチに最も近いタイプと言えそうな、「トラメッツィーノ」というものがあります。次の項目では、この「トラメッツィーノ」についてご紹介しましょう。
ヴェネチアで食べたいパンといえばトラメッツィーノ

<トラメッツィーノ。撮影:yukaco>
トラメッツィーノは、形も日本のサンドイッチに近い三角形や半月のような形をしています。ふわふわのパンにたっぷり挟まれたバラエティ豊かな具材は、ちょっとしたおやつにもピッタリ。主にヴェネチアなど北部イタリアで見られます。
ショーウィンドーに並ぶあふれんばかりの具材に、ふわふわの白パン。おいしいに決まっている、というルックスが食欲をそそります。ヴェネチアのトラメッツィーノ人気店はBar alla TolettaやBar Rialto Lolloです。切り口の正面から見ると、具がたっぷり入りすぎて山のようになっているんですよ。
トラメッツィーノの具材はタマゴやハム、ツナなど日本のサンドイッチと同じようなラインナップあります、断面から中身を確認することができるので、イタリア語がわからなくても大丈夫!値段もお手頃で、ついつい何種類か食べたくなってしまいそうなほどです。