目次
調整方法2:ブレーキの片効き
調整方法3:ブレーキの戻りが悪い場合

調整方法2:ブレーキの片効き

シューのズレを確認

ホイールの位置がちゃんとセンターへ固定されているのが前提になり、しっかりブレーキレバーを握り左右のアームのバランスと動きを確認、アームの位置がズレなくセンターにあれば左右均等にブレーキが動きます。

ズレていると左右どちらかが先にリムに当たって片効きの状態になります。正確にセンタリングして位置調整をしましょう。

左右のネジを回して調整

アームの左右にある調整ネジを少しずつ回します。ネジを締め込むとバネの力が強くなりリム側へ寄っていき、ネジを緩めるとバネの力が弱まるのでリムから離れていきます。

アームの角度がバランスよく動き、左右のブレーキシューの位置が均一にリムを挟めば、片効き調整完了です。クリアランスの目安は約1mm程度にシューとリムを調整します。

ネジは1/4回転ずつ回す

調整はネジを一気に回さないのがポイント。1/4回転(90度)くらいでやめてレバーを握ってを繰り返します。ネジは緩めすぎると取れてしまうため、緩めながらレバーを引く感覚が無くなる瞬間がもっとも緩んでる状態です。

そのまま乗り続けていると振動などでネジが取れてしまうので注意が必要になります。

シューはハの字気味にセット

アームにブレーキシューがセットされた状態で上から見て、リムに対して若干「ハの字」になるようにセット。ブレーキチューナーと呼ばれるアイテムを使えばより簡単にセットできます。

このアイテムをリムとシューの間に挟み込んでクリアランス調整していきます。アイテムを使ったほうが早く、簡単なので活用しましょう。

ホイールの振れも確認

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo byRoonZ-nl、『暮らし〜の』より引用)

またブレーキワイヤーの取り回しに無理がある時もそこが抵抗になり、片効きの要因になるケースもあります。ブレーキワイヤー周辺にも注意してみましょう。全て調整が適正に終わっているのに片効きする場合はホイールを回して1部分だけ擦れるならホイールが振れてます。ショップでみてもらいましょう。

片効きの調整

  • ブレーキを握ってブレーキシューの動きを確認
  • vブレーキ左右についてる調整ネジを回す
  • 左右のクリアランス1mmを目安に調整
  • 適正角度でシューがリムを挟み込めば完了

調整方法3:ブレーキの戻りが悪い場合

ワイヤー調整や片効きの調整が終わってもシューがリムにくっついて戻ってこない場合があります。この場合ワイヤーの取り回しに原因がある場合が多く、変な負荷がワイヤーに掛かっているので動きが悪くなります。

そのような場合は潤滑剤を注入するか、ポリマーコーティングされたワイヤーがあるのでそれらを使ってみるのもよいでしょう。

古いものは思い切って新品に

他にもブレーキ本体が古くなると各可動部の動きが鈍くなってきます。スプリングなどのテンションは弱くなって戻りが悪くなります。そのような場合は本体ごと交換をした方が安心でよいでしょう。