クロスバイクやミニベロ、昔のマウンテンバイクなどの多く装着されているVブレーキ。メンテナンスをサボるとブレーキがゆるい、戻らないなど制動力が落ちてしまいます。Vブレーキの効きが悪くなる原因や調整法を解説。命に関わるブレーキをちゃんと調整して快適に乗りましょう。

目次
Vブレーキとは
Vブレーキとキャリパーブレーキの違い

Vブレーキとは

制動力が強い

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo byHans、『暮らし〜の』より引用)

制動力の強いVブレーキはレバーを握って左右二本のアームにつくシューがリムを挟んで止まるリムブレーキの一種になります。ワイヤー式のリムブレーキでは最強の制動力を誇ります。

てこの原理を最大限活用してディスクブレーキほどではないですがブレーキを少ない力で強力に効かします。メンテナンスもしやすくコスパがよいのが特徴です。


SHIMANOよって普及

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo byHans、『暮らし〜の』より引用)

自転車のvブレーキはカンチブレーキが主流だった90年代後半に「 SHIMANO」がマウンテンバイクで製品化したことにより普及しました。vブレーキの名称はSHIMANOの商標登録となり「V」の意味は逆ハの字になったブレーキアームがV字に見えることが名前の由来になってます。

その後クロスバイクやミニベロなど多くの自転車に装着されるようになりました。その他にアームの長さが短いミニVブレーキも存在しますが、ブレーキワイヤーの位置が低く太いタイヤには使えないので注意が必要です。

シンプルな構成

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo byPexels、『暮らし〜の』より引用)

最近の自転車はディスクブレーキが普及してvブレーキの装着率が下がってきてますが、まだまだ現役です。ディスクブレーキとは構造が全く違うためメンテナンス方法も変わってきます。主なVブレーキのパーツはブレーキアーム、ブレーキシュー、ブレーキワイヤーの3点なのでとてもシンプルです。

Vブレーキのメリット

  • カンチブレーキより遥かに強い制動力
  • ブレーキワイヤーの取り回しの自由度が高い
  • ディスクブレーキブレーキよりシンプルで安価
  • ホイールの脱着のときディスクより取り扱いが容易

Vブレーキのデメリット

  • 全てのリムブレーキ同様リムを摩耗する
  • 急ブレーキによってロックしやすい

Vブレーキとキャリパーブレーキの違い

キャリパーブレーキは軽量コンパクト

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo bymarkusspiske、『暮らし〜の』より引用)

現在、自転車の中で多数のロードバイクに装着されているキャリパーブレーキがですが、構造は似ててもVブレーキのほうが制動力は上です。

Vブレーキの左右のアームは比較的幅が広めに作られているので、太いタイヤにも取り付けることが可能。1点留めのキャリパーブレーキは軽量コンパクトですがVブレーキは2点留めになるので多少、重量が増します。

Vブレーキは街乗りやオフロード向き

Vブレーキ調整マニュアル!ゆるい?戻らない?その原因と調整方法を解説!
(画像=Photo byRoonZ-nl、『暮らし〜の』より引用)

制動力の高いVブレーキはロードバイクにも良さそうですが、ロードバイクの場合スピードのコントロールや軽さを重視しているため軽量でコントロール性の高いキャリパーブレーキが有利なのです。

街乗りが多い自転車のクロスバイクには急な人の飛び出し、オフロードを走るマウンテンバイクには段差や岩など瞬時にブレーキングを要求されるため、制動力が高いVブレーキが適してます