■ GoogleやAdobeでは「AIトレパク」の心配のないサービスも

GoogleやAdobeといった大手でも、画像生成AIを開発中。Googleは「Imagen」という画像生成AIを開発しており、Adobeは「Adobe Firefly」という画像生成AIのベータ版を公開しています。

▼ Google「Imagen」

Imagenは2023年3月末現在、研究を進めていることがアナウンスされているだけで、一般公開はされていません。これは学習元となる画像データ収集に、何の制限もなく収集するLAION-400M(Stable Diffusionの基礎となったデータセット)が一部使われており、著作権侵害の可能性が否定できないこと、また生成される画像に一定のバイアスがかかっていることから、より中立的で攻撃性のないものへ改良中だから、としています。

・出典:Imagen

▼ Adobe「Adobe Firefly」

ベータ版が公開されている「Adobe Firefly」は、学習元となる画像データを自社のストックフォトサービス「Adobe Stock」のほか、オープンライセンス、パブリックドメインのみに限定しており、いわゆる「AIトレパク」を気にせず、正式版となったら商用にも使えるのが特徴。一般的なビットマップ画像のほか、ベクター画像やテクスチャ、動画に3Dモデルの生成も可能となっており、デザインワークに強みを発揮しそうです。

・出典:Adobe Firefly

▼ NVIDIA「NVIDIA Picasso」

GPUで知られるNVIDIAも、画像生成AIクラウドサービス「NVIDIA Picasso」を開発中。テキストから画像だけでなく、テキストから動画や3Dモデルまで生成可能としています。

NVIDIA Picassoは開発中ということもあり、利用規約によると生成した画像などのコンテンツは開発用途のために使われ、一般に広く公開することはできない(ダイレクトメッセージなど限られた人への送信は可能)とされています。

・出典:NVIDIA Picasso

■ 画像生成の「プロンプト」作成を支援するサービス

AI画像生成をする際、自分の希望に沿った画像を得るためには「プロンプト」と呼ばれる、画像の条件を記したテキストの書き方が重要になります。

ここにも、簡単にプロンプトを作ることができるサイトがいくつかあります。

▼ 効率よくプロンプトを作れる「promptoMANIA」のPrompt Builder

MidJourneyやStable Diffusionなどをメインに、効率よくプロンプトを作れるのが、「promptoMANIA」のPrompt Builder。

選択肢を選んでいくことで、自分のイメージに沿った画像を生成するプロンプトが作られていきます。

・出典:Prompt Builder

▼ 「NovelAI」のプロンプト作成ヒント「Image Generation」

日本でユーザーの多い「NovelAI」の場合、別に提供されている「NovelAI Documentation」の中に、イメージ通りのプロンプトを書くガイド「Image Generation」が用意されています。

すべて英語なので多少の読解力は必要ですが、記号の活用法など自在にNovelAIを使いこなすヒントが満載です。

・出典:NovelAI Documentation