■ OpenAIでも画像生成を提供

▼ リアル寄りの画像生成能力が向上したDALL-E 2

有名なAIサービスの一環として提供されているものもあります。対話形言語モデル「ChatGPT」で知られるOpenAIは、GPT-3の改良版をベースに自然言語処理と画像生成モデルを組み合わせた「DALL-E 2」を提供中。写真やCG、絵画など、リアル寄りの画像生成能力が前作「DALL-E」より大きく向上しています。

話題の画像生成AIにはどういうものがある?商用利用や著作権に対するスタンスは?ジャンルごとに紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

DALL-E 2の大きな特徴は、生成される画像に制限を加えていること。性的なもの、差別的なもの、憎悪を引き起こすもの、政治的なもの、自傷的なもの、違法行為、事実を歪める欺瞞(フェイク)などについては生成されないような設計となっています。

同時にユーザーに対しては、生成された画像に「AIによって作られた」と明示を求め、同意なしに人物の画像をアップロードすることや、使用権のない画像のアップロードを禁じているほか、公人の画像を生成することを禁じています。

OpenAIでは、DALL-E 2に関する潜在的なリスク分析とその解決策についてを公開しており、その情報は常にアップデートがブログに公開されています。AIを使ってより良い世の中を実現するための研究プロジェクト、としてChatGPTやDALL-E 2などGPTシリーズを位置付けており、悪用されないための取り組みを続けています。

・出典:DALL-E 2

▼ 無料サービスのCraiyon

「DALL-E」の簡易版である「DALL-E mini」を基礎に性能向上を果たした「Craiyon」は、無料のサービスとなっていることが最大の魅力。多くのAI画像生成はサブスクリプションサービスとなっていますが、課金や寄付を必要としないので、好きなだけ使い込むことができます。

話題の画像生成AIにはどういうものがある?商用利用や著作権に対するスタンスは?ジャンルごとに紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

著作権を侵害するもの、性的なもの、差別的なもの、憎悪を引き起こすもの、政治的なもの、自傷的なもの、違法行為、事実を歪める欺瞞(フェイク)などの生成を禁じているのはDALL-E 2と同様。その上で生成画像を商用利用できるとしていますが、画像には「Craiyon」で生成されたことを示すテキスト、またはロゴを入れることが条件となっています。

・出典:Craiyon