▼ オープンベータ版として公開されているMidJourney

オープンベータ版として公開されている「MidJourney」は、2023年3月15日に公開されたバージョン5が最新版となっており、過去のバージョンも適用できるようになっています。写真などリアル寄りの画像生成に強みを持っていますが、絵画やイラスト、3D的な画像も生成可能。Discordには「MidJourney Bot」が用意され、対話しながら画像を生成することもできます。

話題の画像生成AIにはどういうものがある?商用利用や著作権に対するスタンスは?ジャンルごとに紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

生成された画像は「プロ」プラン加入者を除いて原則公開とし、さらにほかのユーザーによってリミックス可能なコンテンツとして扱われます。また、MidJourneyで公開、もしくはリンクされている素材が著作権を侵害している場合、削除依頼を受け付けるとしています。

ユーザーに対しては、サービスを利用したことで生じるトラブルや損害について、MidJourneyは関与しない立場を明らかにしています。生成した画像を商用利用した場合、トラブルが生じても自己責任で対処してくださいというのとほぼ同義であり、あくまでも個人の範囲で楽しむか、アイデアをまとめるための叩き台として利用するのが無難でしょう。

・出典:MidJourney

▼ 複数のアルゴリズムを使うNightCafe

海外でユーザーの多いイラスト系画像生成AIが「NightCafe」。リアル寄りのファンタジー系がデフォルトとなっていますが、日本のアニメ系や3Dゲーム系など、様々なプリセットが用意されています。

話題の画像生成AIにはどういうものがある?商用利用や著作権に対するスタンスは?ジャンルごとに紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

画像生成モデルはStable Diffusion、DALL-E 2、Neural Style Transfer、VQGAN+CLIP、CLIP Guided Diffusionといった複数のアルゴリズムを組み合わせたもの。これに独自のReal-ESRGANを加え、強化しているといいます。

生成された画像に対しては「商用利用可能」としていますが、同時に「商標や著作権の所有を主張できること、またそれが第三者の知的財産権を侵害しないことを保証しません」とも宣言されています。

サービス利用規約には、第三者の著作物や知的財産権を侵害するコンテンツは「禁止コンテンツ」と規定されているため、著作権や知的財産権を侵害していない素材を使用して生成した画像のみ、商用利用やNFTとして販売することが可能なようです。

・出典:NightCafe