中学生のうちに読んでおきたい哲学書7冊
中学生のうちに読んでおきたい哲学書を7冊紹介します。哲学の基本や哲学的な考え方をわかりやすく教えてくれる本を厳選しました。最後に紹介する『ゴルギアス』は、本格的な哲学書を読みたいという人の、初めての一冊におすすめです。
14歳からの哲学 考えるための教科書
『14歳からの哲学 考えるための教科書』は「言葉」「自分とは何か」「死」「心」「体」「他人」「家族」「社会」「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」「メディアと書物」「人生」などの30テーマから考えることや知ること、つまり哲学を学べます。
情報が溢れ、スマートフォンで検索するだけで答えが見つかる現代だからこそ、自分の頭で考え自分なりの答えを探すことは重要です。わかりやすい語り口で、哲学や考えることについて詳しく教えてくれます。
>>14歳からの哲学 考えるための教科書
14歳の君へ―どう考えどう生きるか
『14歳の君へ―どう考えどう生きるか』も先述の『14歳からの哲学』の著書による本です。
『14歳の哲学』は哲学について原理的なところから物事の考え方を詳しく書いた、やや難しい本でしたが、本書はエッセイ風の読みやすい語り口で「自分の頭で考えること」の大切さを教えてくれます。
>>14歳の君へ―どう考えどう生きるか
世界の哲学者に学ぶ人生の教室
『世界の哲学者に学ぶ人生の教室』は世界の哲学者たちがこれまで考えてきたことを、わかりやすくまとめた本です。哲学について解説する本ではありますが、それ以上に、哲学者達の考え方を自分の人生にどう応用するかを重視しています。
それぞれの哲学者についての解説は駆け足気味ですが、だからこそわかりやすい部分も多いです。まずは本書を読み、気になった哲学者の本を読むのもいいでしょう。
>>世界の哲学者に学ぶ人生の教室
中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ
『中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ』は、「自分とは何者か」「なぜルールがあるのか」「幸福とは何か」といった悩みや疑問に、哲学の視点から答えを示す本です。
最終章では自分の欲望や在り方を見つけ、それを大切にすることで幸せになれるということが語られています。自分と他人の価値観や違いについて理解し、互いに受け入れあうことの大切さを教えてくれる一冊です。
>>中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ
勉強の哲学 来たるべきバカのために
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』は「勉強とは自己破壊だ」「勉強することでかつての自分を失ってしまう」というショッキングな書き出しで始まります。そのうえで、勉強や周囲とどう向き合っていけばいいかを教えてくれる本です。
私たちは勉強をすることで新しい知識を手に入れ、新しい知識は私たちの考え方を少しずつ変えていきます。その過程をわかりやすく解説し、勉強を続けた先で自律・自立した人間になるために必要なことを教えてくれます。
>>勉強の哲学 来たるべきバカのために
心。
『心。』は人生哲学(自分らしい人生とは何か、どう生きれば自分は幸せになれるかを考えること)の本です。著者は日本有数の経営者ですが、いわゆる「仕事ばかりで家庭を顧みない」「成功やお金がすべて」というタイプとは真逆の人物です。
本書は「心がすべてを決めている」という考え方を軸にしています。心に何を抱くのかで人生は大きく変わり、物事を成功に導いていけるのだといいます。そのための考え方や人としての在り方を教えてくれる一冊です。
>>心。
ゴルギアス
『ゴルギアス』は古代ギリシアの哲学者・ソクラテスの哲学が綴られた本です。
彼の弟子のプラトンが、ソクラテスと当時の有力者3人の対話を通し、「徳とは何か」「政治はどうあるべきか」を描きます(ちなみに、ソクラテスは著書を遺しておらず、プラトンの著書やほかの哲学者の言及を通して私たちはソクラテスについて知ることができます)。
ソクラテス(プラトン)は、さまざまな哲学の根本にいる人物です。彼の哲学について知ることで、ほかの哲学書も読みやすくなります。
対話形式で書かれており、注釈が多く書かれているため、哲学書を読むのがはじめてでも読みやすいでしょう。
>>ゴルギアス