目次
欅のミニ盆栽の作り方【芽摘み方法】
欅のミニ盆栽の作り方【施肥方法】
欅のミニ盆栽の作り方【芽摘み方法】
欅盆栽の芽摘みとは
欅の盆栽の芽摘みとは、葉が多くついている枝の芽を落とし、余分な葉芽の生長を防ぐことを指します。欅に限らず、葉芽の生長が盛んな盆栽には必要な作業で、中でも欅の盆栽は生長スピードが速いので、芽摘みをしないと徒長枝だらけになります。芽摘みと言っても難しいことはなく、手で取れますので基本の芽摘みを覚えて、整った樹形を目指しましょう。
芽摘み時期
欅の盆栽の芽摘みは、新しい芽が次々と現れる4月頃から5月下旬にかけて作業します。頻度としては欅の盆栽の葉の付き具合にもよりますが、2週間に1回程度は様子を見ながら行うようにしましょう。
6月頃になると芽の生長も少しずつ緩やかになり、枝もしっかりしてきます。そうすると枝が伸び過ぎて芽摘みをするには時期が遅くなってしまうのです。基本的には剪定の葉かりと合わせて作業すると分かりやすいでしょう。
基本の芽摘み方法
欅の盆栽の芽摘みは、長く伸びた枝の先端の芽を取っていきます。手で優しくひねるようにして、枝元の2節ほどを残し芽を取りましょう。盆栽の樹形全体を見て、欅ならではの丸みを維持するイメージで摘むようにして下さい。
葉が生い茂る大きな欅だと枝元が見えづらくなります。かきわけるように葉の枚数を確認しながら作業しましょう。摘むべき芽が多くあった場合でも、数日に分けて作業するのがおすすめです。枝にかかる負担を軽減できます。
欅のミニ盆栽の作り方【施肥方法】
肥料をあげる時期
欅の盆栽の場合、肥料を与える目的は樹形の維持と枝の育成のためです。繊細な小さな枝が鑑賞点となる大きく生長した欅は、4月から5月頃に肥料をあげましょう。回数としては月に1回程度で構いません。
幹や枝が幼い小さな欅の盆栽の場合は、枝や葉を増やす目的で施肥する期間を長くします。施肥開始時期は4月頃とし、10月くらいまであげましょう。頻度は大きな欅と同様に月に1回程度として下さい。
欅盆栽に合う肥料とは
欅の盆栽の大きさにかかわらず、基本は緩やかに効く固形タイプの肥料がおすすめです。具体的には盆栽用と表記のある油かすや玉肥がよいでしょう。玉の大きさに関しては、使用する器によっても変わるので、実際に園芸店で確認するようにして下さい。
また、降雨量が多くなる5月下旬から6月中旬頃は、固形肥料を一旦取り除き、効きが早い液体タイプを薄めて使用するのがおすすめです。長雨明けの枝の生長に繋げることができますよ。
施肥時の注意点
欅だけではなく盆栽は過度の肥料をあげると、葉が枯れる現象が起こることがあります。肥料やけと呼ばれるものです。固形の肥料を用土に置く際は、多量過ぎないように注意しましょう。パッケージ裏面の用量を確認して下さい。
また、欅のように葉が多い盆栽は、過度のリン成分を好みません。せっかくの繊細な枝が太くなりやすく、樹形が崩れるからです。肥料を購入する際は、リン成分量も注意してあげるとよいでしょう。