目次
欅のミニ盆栽の作り方【基本の育て方】
欅のミニ盆栽の作り方【用土仕立て】
欅のミニ盆栽の作り方【基本の育て方】
<育て方1>配置場所
欅の盆栽の苗を入手し盆栽器に仕立てたら、太陽光が届く場所に置いて下さい。欅の盆栽は太陽の暖かみを好みます。ただし、欅の盆栽に限らず盆栽は過度の日光に弱いです。なんの遮りもない場所は避けるようにしましょう。
家の外に置く場合は軒下などがちょうどよいです。屋根がないベランダの場合は、遮光カーテン等を利用してみて下さい。また、基本的に部屋の中での育成は注意が必要です。葉が色づいてる時の短時間鑑賞くらいにとどめましょう。
<育て方2>灌水方法

葉の量が多い欅の盆栽は、水を定期的にしっかり与えることで枝や根が強くなります。特に葉が生い茂る春頃は葉に養分を取られがちなので、用土の乾き具合をつど確認してあげましょう。水やりは、4月から6月あたりは1日に1回程度を目安として下さい。
7月から9月頃までは1日2回程度与えても構いません。冬の時期は水やりの頻度は少なくするのがおすすめです。2日に1回ほどでよいでしょう。根の腐りを予防するために、用土全体に散水するようにして下さいね。
<育て方3>夏・冬の手入れ方法
欅の盆栽は夏と冬の手入れは若干の注意が必要です。暑さや寒さで枝葉が枯れる可能性があります。夏は直接日が当たり過ぎないようにして下さい。紫外線量が多い夏の光は、葉の変色を引き起こします。既述の通り、カーテン等を利用しましょう。
冬の時期は、育成地域に応じて発泡スチロールなどのむろが必要です。欅の盆栽が極度に冷えると、枝葉が枯れる心配があります。温暖な地域でむろが必要なくても、冬の間は夜間は玄関内に移動するなど柔軟に対応するようにしましょう。
欅のミニ盆栽の作り方【用土仕立て】
用土仕立ての必要性

店で仕立て済みの欅の盆栽を育てるにしても、長く楽しむには用土を定期的に交換する必要があります。用土を換えると水のはけがよくなる、養分が行き渡り枝葉の生長が盛んになるというメリットがあるのです。
また、いったん盆栽の用土作りを覚えれば、欅以外の他の盆栽でも使い回せます。盆栽の手入れに必要な項目なので、用土の種類や作成方法をマスターしましょう。
欅のミニ盆栽に使う用土
欅のミニ盆栽を順調に育てるには、微粒タイプで水のはけがよい用土がおすすめです。玉が小さい用土は、欅の根にしっかり付いて水分を蓄えてくれます。水分を蓄えるということは、養分が行き渡るので枝葉が生長しやすいのです。
具体的には盆栽用の微粒赤玉土がよいでしょう。ある程度大きい欅の場合は赤玉土のみでも構いません。枝が細い若い欅は、腐葉土を10%ほど混ぜるのもおすすめです。使用する器が浅い方は、桐生砂も混合するとより水のはけを促進できます。
用土の作り方

欅の盆栽の用土を作るには、4mmと1mmのザルがあると便利です。用意した赤玉土もしくは混合した用土を4mmのザルで振り、1mmザルに落とします。欅の盆栽に使う用土は、4mmザルに残ったものを使いましょう。
ザルを使うときれいな粒子の用土が作れますが、準備が面倒という場合は必須ではありません。その場合は、自分好みに手で混合したもの、もしくは葉物盆栽用に仕立てられた用土を園芸店で購入しましょう。
用土を作る時の注意点
欅の盆栽の用土を作る際は、土玉の大きさに注意が必要です。欅の盆栽は玉が大きすぎると根の張り付きが悪く、新しい根も思うように育ってくれません。盆栽は根をたくさん作ることで枝葉が丈夫に大きくなるのです。
一般的に鉢植えや地植え用に販売されている用土は、欅の盆栽にはサイズが少し大きすぎます。理想に近い盆栽を造るためにも、始めから微粒子タイプの用土、または仕立て済みの用土を入手するようにしましょう。