目次
欅のミニ盆栽の作り方【剪定方法】
欅のミニ盆栽の作り方【植え替え方法】
欅のミニ盆栽の作り方【剪定方法】
剪定するメリット
欅の盆栽の剪定には、枝を切る本剪定と、余分な葉を落とす葉かりがあります。適当な時期に剪定をすると枝を増やすことができ、欅の盆栽の見どころである大木感を造形できるのがメリットです。
剪定をせずにいると、余計な枝葉(徒長枝)ばかり伸びて、欅らしい丸みのあるフォルムが台無しになります。また、剪定をすると風の通りがよくなり養分が行き渡るので、葉の張りツヤもよくなるのです。理想通りの樹形造形のために、剪定は必至と考えましょう。
剪定時期
欅の剪定時期は、葉かりと本剪定で異なります。余分な葉を切り落とす葉かりは、5月下旬から7月はじめ頃と、紅葉が終わりかける10月下旬頃がよい時期です。ただし、葉の数が極端に少ない若い樹木であれば、作業の必要はないでしょう。
全体の樹形を造形していく本剪定は、葉の紅葉も終わった冬に行います。具体的には2月から3月あたりがよいでしょう。春先の芽吹き直前に行うことで、新芽に養分が行きやすくなります。
基本の剪定ステップ
欅の盆栽の葉をかる時は、枝元の小さな若葉を残してはさみで切る方法を行っていきます。切る際は、枝元側の葉を少し残して切りましょう。葉元から切ると、枝の中で準備している芽が弱ってしまいます。少し残すと丈夫な成長に繋がるのです。
欅の盆栽の本剪定は、徒長枝を中心に切っていきます。上に真っすぐ伸びる枝は、枝元から落として下さい。その他の枝は、枝が混み合う箇所を幹に近い節を残し剪定します。全体を見て、風の通りがよくなるイメージで切りましょう。
欅のミニ盆栽の作り方【植え替え方法】
欅盆栽は植え替えが必要?
欅の盆栽は枝や葉のみならず、根の生長も盛んです。根の生長が盛んなので、植え替えをせずにいると根の行き場がなくなり、少しずつ枝葉も枯れる可能性があります。根の腐りが発生するというわけです。
また、適宜植え替えをして根を切ったり器を変えることで樹木の生長を緩やかにできるので、樹形を維持することもできます。ミニ盆栽仕立てで欅を育成するのであれば、植え替え手入れは必要と考えましょう。
植え替えするのはいつ?
欅の盆栽の植え替えは、2月下旬から3月頃がおすすめです。新しい芽が出始める4月以降に植え替えをしてしまうと、枝中で準備中の芽も動きがにぶくなります。頻度に関しては、樹木の大きさや生長によって変えて下さい。
幹や枝の生長が進んできたサイズが大きな欅は、3年に1回程度で構いません。適切な剪定をしていれば、根の腐りも防げます。一方で小さな欅は1年に1回は植え替えをして、根・枝葉の生長を促してあげましょう。
植え替え時に準備するもの
欅の盆栽を造る時に必要な材料は、用土・剪定はさみ・ピンセット・苔・器です。用土については、用土作りの解説項と同様のものを準備して下さい。苔は好みのもので構いませんが、おきな苔やはい苔は欅の盆栽にも合いやすいです。
器はひと回り大きなサイズがベストと言えます。特に小さな欅の場合は、大きめの器に植え替えることで根が伸びて枝葉も大きくなるのです。もし現状のサイズを保ちたいのであれば、根切りすることで維持もできます。
基本の植え替え方法
植え替え方法は簡単です。まず欅を取り出し、根に付いた用土を優しく払い、ピンセットで下方向にとかします。太く生長した根は短く落としてしまいましょう。細くたくさん伸びる根は、器の浅さに合わせて切ります。
根の剪定が終わったら、鉢底石を置いた器に欅を配置しましょう。その後、用土を押さえるように入れ、表面に苔を張ります。最後に器底から流れる水が透明になるまで、しっかりめに散水したら完成です。