高校生のうちに読んでおきたいライフハックの本11冊
高校生のうちに読んでおきたいライフハックの本を11冊紹介します。日々の生活に役立つテクニックが詰まった本、人間関係ややりたいこと探しの悩みを解決する本など、高校生のうちから役立つ良書を厳選しました。
嫌われる勇気
『嫌われる勇気』はすべての悩みは対人関係の悩みであると断言し、対人関係を改善し、自分らしく生きていくための在り方を教えてくれる本です。本書は対話形式で進んでいくため、本を読み慣れていない人でも内容が頭に入ってきやすいでしょう。
対話をする登場人物は2人。古代ギリシアの哲学者ソクラテスを思わせる「哲人」と、彼を論破しようとする「青年」です。2人の対話を通して、自分らしく、心穏やかに生きる術が学べます。
高校生になると人間関係はより複雑になります。はじめての恋人ができる人も多く、より一層、人に嫌われるのが怖くなるかもしれません。そんな高校生にこそ、読んでもらいたい一冊です。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は豊かな人生を生きる方法、そのために限りある時間をどう使えばいいのかを、7つの習慣として教えてくれます。世界3,000万部を超える大ベストセラーで、古くから読み継がれる自己啓発の古典です。
7つの習慣というタイトルどおり、本書に書かれたテクニックは習慣として落とし込めるものばかりです。高校生のうちにこれらの習慣を身につけておくことで、大学に進んだり社会に出たりしてからも、より有効に時間を使えるようになるでしょう。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣
『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』はお金との向き合い方や稼ぎ方、仕事の選び方などについて、ストーリー形式で教えてくれる本です。著者はお金の専門家として知られる本田健さんで、彼が大学生のときにアメリカでした実体験に基づいて書かれています。
本書で教えてくれるのは単なるお金の稼ぎ方ではありません。自分にお金をくれる人、つまりお客さんや仕事相手を幸せにして、その対価として気持ちよくお金を受け取る方法です。
幸せになるためにはお金だけでは足りません。学校では教えてくれない「お金の勉強」をはじめるのは、早ければ早いほどいいでしょう。
本当の自由を手に入れる お金の大学
『本当の自由を手に入れる お金の大学』も、お金と上手に向き合い幸せになるための方法が書かれた本です。先述の『ユダヤ人大富豪の教え』が天職の探し方やビジネスの本質に重きを置いていたのに対し、本書はお金を稼ぎ、貯め、守るための具体的な方法を教えてくれます。
本書ではお金を貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うための5つの力を身につけられます。特に貯めるパートでは、通信費や光熱費、保険といった「毎月出て行くお金」「生活費」についてどう考えるべきかを詳しく学べるでしょう。
高校生のうちは生活費について学んでも、理解はできても納得はできないかもしれません。
しかし、高校を卒業して一人暮らしを始める人も多いでしょう。家を出てから困ることがないよう、これらの知識は早めに身につけておきたいです。そうすることで、アルバイトや仕事で得たお金を貯めたり、本当に大切なことに使ったりできるようになるでしょう。
書くのがしんどい
『書くのがしんどい』はタイトル通り、書くことがしんどいという人に向けた文章術の本です。伝わる文章を書くための方法や考え方を、細かく章を分けて具体的に教えてくれます。
現代では会話からテキストへと、コミュニケーションの比重が移りつつあります。もちろん会話も大切ですが、さまざまな企業がリモートワークやフリーランスとの協働のためにチャットを導入し、プライベートでもSNSでのコミュニケーションが増えました。
これからの時代、仕事をするにも誰かと親密な関係を築くにも、伝わる文章が書ける人が有利になります。本書の内容を実践することで、伝えたいことを端的に伝える力、きちんと読んでもらえる文章を書く力、文章に感情を込める力が身につくでしょう。
原体験ドリブン 人生の答えの9割がここにある!
『原体験ドリブン 人生の答えの9割がここにある!』は、自分らしい生き方を探している人、やりたいことが見つからなくて苦しいと感じている人におすすめの本です。原体験を探すことで、自分の軸を見つけ、自分らしく生きられるようになるでしょう。
原体験とは自分のルーツであり、その人の行動や考えの根底にある体験です。これがない人には軸がなく、周りに振り回されて生きることになると著者は言います。
反対に、原体験がある人は自分の言動の理由を説明できるようになり、自分の価値観や選択に自信が持てます。
このような自信は、進学するか就職するか。進学ならどんな学校の何学部に、就職ならどんな企業や業界に進み、どんなキャリアを進みたいかを考えなければならない高校生に欠かせないものです。
本書の内容を意識しながら生活を送ることで、残りの高校生活が、原体験を探す旅路になることでしょう。
理系という生き方: 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか
『理系という生き方: 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』は第一線で活躍する科学者たちが、生涯をかけるテーマをいかにして選び、挫折をどう乗り越えてきたかを伝えてくれる本です。
本書で紹介されるのはクラゲの研究でノーベル賞を受賞した科学者や、星新一が唯一の弟子と認めた作家兼研究者など、少しクセのある人物が多いです。
YouTubeやSNSが普及し、「個」が強く意識される現代ならまだしも、彼らの生きた時代では「周りと足並みを揃えること」が重視されていました。当然、挫折も苦悩も多かったはずです。
先駆者たちのエピソードを知ることで、自分の進むべき道を見つめなおせるようになるでしょう。もちろん、文系に進みたい高校生にもおすすめです。
ドーパミン中毒
『ドーパミン中毒』は人を行動に駆り立て、時には中毒を引き起こす「ドーパミン」の恐ろしさと付き合い方を教えてくれる本です。
本書には「動画、ネットショッピング、酒、セックス 快感に殺される!」という、衝撃的な帯が付いています。事実、これらに依存し、人生を破壊された人は星の数ほどいます。
高校生はスマホを手にしたり恋人ができたりと、誘惑が一気に増える時期です。本書にはこれらの誘惑・快感と上手に付き合い、限られた人生を豊かに生きるための方法が詰まっています。
インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学
『インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学』も、ドーパミンや快感との向き合い方について書かれた本です。先述の『ドーパミン中毒』がさまざまな対象への中毒・依存について書かれた本だったのに対し、本書はインターネットポルノに特化して書かれています。
インターネット回線の高速化やスマートフォンの普及により、誰もが手軽に、無料でインターネットポルノにアクセスできるようになりました。高校生は性への関心が高まり、スマートフォンを手にし、脳がまだまだ発達途上にある時期です。
この時期にインターネットポルノにのめり込んでしまうと脳の構造に異常が生じ、学習や仕事はもちろん、性生活に対する満足度も下がります。このことを多くの研究データや世界中の人々の実体験をもとに解説してくれるのが本書です。
インターネットポルノは人の意志を乗っ取り、優先順位をめちゃくちゃにします。日常生活でポルノが気になってしまう、気がついたらすさまじい数のタブで動画を開いていたという経験があるなら、高校生のうちに本書を読み知識をつけておきましょう。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 』は地頭力を「結論から」「全体から」「単純に」考える力と定義し、これを訓練によって鍛える方法を教えてくれる本です。
インターネットやスマートフォン、SNSが普及した現代では、玉石混合のさまざまな情報が溢れています。間違った情報がさも正しい風に書かれていたり、ひとつの意見や感想が圧倒的に支持され他が排斥されたりすることも多いです。
そんな現代において大切なのは、情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることです。その情報や意見が正しいのかを検証し、自分に取り入れるべきかを考えなくてはなりません。
このような考える力を身につけるためのツールとして、本書ではフェルミ推定を扱っています。フェルミ推定に興味がある高校生というよりは、考える力を高めたい高校生におすすめの一冊です。
シングル単位思考法でわかるデートDV予防学
『シングル単位思考法でわかるデートDV予防学』は恋愛に悩む高校生はもちろん、人間関係に不安を抱えるすべての人におすすめできる一冊です。デートDVとは、結婚前のカップル間で起こるDVのことです。
日本はDVについての認知が遅れており、DVは家庭でのみ起こるもの、殴る蹴るの暴力をともなうものとして扱われています。
しかし、DV本質は「相手を支配しようとすること」「恋人なんだからこうあるべき。と考えること」です。たとえば「パートナーの悪いうわさを流す」「自分以外の異性と話さないようにさせる」といったこともDVにあたります。
また、学校において相手を支配しようとすることはいじめであり、職場(アルバイト先)であればパワハラ・モラハラとなります。
これらのDV的な行動は人間関係を壊し、被害者だけでなく加害者をも不幸にするでしょう。恋人はもちろん、すべての人とより良い人間関係を築くために、早いうちにDVやハラスメントに関する知識をつけておきましょう。