目次
オイルフィニッシュのやり方:6つの手順!
オイルフィニッシュで注意すること
オイルフィニッシュのやり方:6つの手順!
①:下地作りのやり方
基本的なやり方として、最初に油を塗りこむ前に、木材の表面をならします。この工程が、作品の仕上がりに大きな影響を及ぼすため、#320~#400番の耐水ペーパーを使い、気が済むまで行いましょう。
②:塗りこみ1回目!
自然油の塗り方は、まず布に油をたっぷり付け、木材に塗りながら染み込ませていきます。最初はぐんぐんと油を吸い込むので、表面に油が浮き出るくらいまで塗り込みましょう。ウレタン系は、刷毛で木材にムラができないように、きれいに塗るようにしてください。
着色をする場合は、この工程での塗り方によって、仕上がりに大きな差が出るため、慎重に塗りましょう。
③:乾燥1回目!
塗り終わったら風通しのよい、ホコリの少ない日陰の場所で乾かしましょう。乾燥については、自然油は24時間ほど、ウレタン系はそれぞれ適切な乾燥時間に従って、十分に置いてください。
乾燥が十分でないと、前に塗りこんだ油を剥がしてしまうことになるため、無意味になってしまいます。1回目の塗装では、多少色は変わるものの変化は少ないです。
④:塗りこみ2回目
乾燥が十分できたら、2回目の塗り込みをしましょう。ウレタン系は塗り込みを行う前に、#400番程度の耐水ペーパーで表面を整えると、より一層きれいに仕上がります。1回目よりも木材に染み込む量が少ないため、あまり塗料をつけすぎると、ムラの原因になるので気をつけてください。
自然油の2回目の塗り込みでは、#600番位の耐水ペーパーに油を付けながら研磨しましょう。木材の細かい粉が油と一緒に木目に入ることで、目止めの効果が出ます。研磨が終わったら、軽く油と汚れを拭き取りましょう。
⑤:やり方によって1~3回繰り返す
乾燥1回目から塗り込みと研磨を、1~3回好きなだけ繰り返します。ウレタン系は、あまりやりすぎると塗膜が厚くなりすぎるので、注意しましょう。自然油は、木材の染み込み具合と表面の研磨具合で、塗る回数を調整します。着色している場合は、色のムラが出ないように、満遍なく塗り込んでください。
⑥:最後の仕上げ
十分な塗り込みを終えたら、仕上げに薄く油を塗って表面を整えます。ウレタン系は、これで表面の凹凸をなくすように、塗り方に力を入れてください。自然油は光沢を残すためなので、塗ったらすぐに拭き取ってしまっても構いません。
オイルフィニッシュで注意すること
使い終わったウエスや布に注意
塗り込みをした際に使ったウエスや布は、油を大量に含んでいます。自然油は大変燃えやすく、積み重なって高温になると発火する可能性大です。そのため、使い終わった後には、燃やして処理するか、水に浸 して発火しないようにしましょう。また揮発性の液体が混ざったものは、換気にも注意してください。
長年使わないと開かなくなる
オイルフィニッシュに使う塗料は、缶やビンに入っているものの乾燥しやすいため、長い期間置いておくと、中で水分がなくなり固まってしまいます。特に自然油は、ビンの中で固まると、蓋を開けることすら困難になるので、できれば冷蔵庫で冷やしておくと長持ちしますよ。