■ 第1戦は2023年10月にデジタルで開催
今後の予定としては、第1戦をデジタルラウンドで10月15日に開催することが発表されました。イベントの詳細については、2023年8月に改めて発表するとのこと。この時にARレースの舞台となる都市についても明らかになるようです。

2024年にはリアルラウンドとデジタルラウンド双方の開催を目指し、2025年に世界選手権への昇格を目指すとのこと。それ以降も後進の育成を図りながら世代交代を重ね、長いタームで続けられるスポーツにしていきたいという構想が語られました。
■ 室屋義秀選手インタビュー
発表会終了後、室屋選手に個別インタビューを実施。「AIR RACE X」について、より深くうかがいました。
今回の「AIR RACE X」企画に至ったのは、エアレース世界選手権の開催が諸事情により停滞していることが要因としてある、とのことでした。その辺りをもう少し詳しくうかがえますか?
「シリーズ開催がなくなってしまったので、その中で我々3人が集まって『どうしようか?』というところから始まって、自分たちで同じ形式でできないか、と検討が始まり、実際に場所を探したり、色々なことを検証したりしていく中で、今すぐパイロットの力だけでは無理だろうとの結論に至って。で、今回はデジタルで……という方向に徐々に移行していった感じです。今年の2月に『技術的にできる』ということが分かって、今回のコンセプト発表に至りました」
3人の中での役割分担についてもうかがいます。ホール選手は育成面や安全面、マクロード選手は競技面などをマネジメントしたいとの希望を口にしていましたが……?
「私は最初に声を上げたところもあり、日本側でかなり強力に推進してるところもありますので、全体のオーガナイズ担当になるのかなぁと。フライトデータのテクノロジーとかに関しては、うちのチームの技術を供与しますし、イベントとしてファンにどうやって楽しんでもらうか、という面も担当することになると思います」
エアレース世界選手権では、カーボンオフセットについても考慮したシリーズになるとアナウンスされていましたが、「AIR RACE X」ではいかがでしょうか?
「デジタル開催になると、かなりの(CO2)削減になるのは間違いないので、リアルとデジタル、2つのフォーマットがあるということは、カーボンニュートラルにかなり有利に働くと思っています」
デジタルラウンドについてですが、ARのバックグラウンドになる開催地については、どういう場所を想定していらっしゃるのでしょうか?
「具体的な場所はこれから検討なんですけれども、実機で飛べない場所、っていうのが良いかなと思っています。たとえば街中は実際に飛べないこともあるし、今まで飛行機に触れないような人がいっぱいいるし、ものすごく多くの方に楽しんでもらえると思うので、そういう場所であれば新たな世界というか、新たな展開になるんじゃないかなと思っています」
街中をデジタルラウンドの舞台とする場合、忠実に街の形、建物の配置などを踏襲したトラックレイアウトになるんでしょうか?
「街中でAR観戦することを想定すると、ビルの中に飛行機が突っ込んでいくような感じにもなってしまうので、街のレイアウトに合わせてトラックを作っていくのは大事だと思っています。まだ細かくは詰めきれていないんですけど、街のいたるところでレース機が飛んでいくのを見られると、上から見たり、下から見たりと色々な楽しみ方ができるよね、という話はしています」

デジタルラウンドについては、ライブ配信以外にも見逃し配信なども考えていらっしゃいますか?
「まだ見逃し配信までは検討が進んでいないんですが、まずはライブ配信で楽しんでもらって、見逃し配信はいかようにもできると思うので、映像のスペシャリストが入ってきた時に詳細を詰めようと思っています」
レースは別々の場所で飛んだフライトデータを使って進んでいくとのことですが、どのような形式になりそうでしょうか?
「レッドブル・エアレースの時のように対戦形式にするとか、フォーマットについては要検討なんですけど、45分の場組内に当てはめていくと、実際のレースっぽく……実際レースしてるんですけど、臨場感のある形で見られるのではないかと思っています」
レッドブル・エアレースで使われた「ゴーストプレーン(対戦相手の軌跡をライブ映像に合成する手法)」も、デジタルでは導入しやすいですね。
「そうですね。たとえば福島で飛ぶという場合であれば、今度はリアルで飛んでいるところにARでパイロンやゴーストプレーンを合成することもできるので、レッドブル・エアレースの映像を見ているようなことは技術的に確立できるかな、と思っています」
参戦チームについてですが、エアレース世界選手権では同じ2009年組のドルダラー選手が今度はチーム監督として参戦するという話がありました。「AIR RACE X」では、どれくらいのチームが参戦しそうな感じでしょうか?
「ちゃんと声をかければ結構集まると思ってはいるんですけれど、色々な装備の関係もあって、8チームぐらい集まってくれるといいな、と思っています。これから声をかけて調整していきます。8月には、もっと詳しい情報をお知らせできるかと思います」
今回はコンセプト発表ということもあり、詳細については8月に改めて発表するとのこと。AR空間で展開されるレースもあり、今後の動きに注目です。
<取材協力>
株式会社パスファインダー
画像:(c) AIR RACE X
(取材:咲村珠樹)
提供元・おたくま経済新聞
【関連記事】
・ロレックスはもう時代遅れ?富裕層が熱狂する2つの時計ブランド
・初心者が摂りたい筋トレの効果を高めるサプリ4選
・筋トレと有酸素運動、順番はどちらが先か?理由と効果を解説
・筋トレBIG3とは?忙しい人こそ実践したいトレーニングを紹介
・初心者向け!ネット証券ランキング