両陛下が英国訪問で絶賛されたというコメントも多いが、それは、日本の一部マスコミからということだ。皇后陛下は葬儀とその後の英国外相主催のレセプションには参加されたが、国王主催のレセプションは欠席された。

両陛下の葬儀出席は、BBCのニュースでもまったく報道されなかったのが実際である。今回の訪問は、両陛下がコロナ以降、初めて東京を離れられ、また、皇室外交を再開されるきっかけになったことに意義がある。

重要なステップであるが、これをもって「絶賛」などというのは、ひいきの引き倒しである。こういう賛辞は、皇后陛下が、本来の実力を発揮されるとか、ご体調を考慮したスタイルを確立されたときにこそ残しておくべきなのでないか。

PRESIDENT Online記事の内容は、ただひとりのエンペラーの意味について詳しく解説し、日本の皇室と並んでもう一人の最後のエンペラーだったある国の皇帝の話などを書いているので、ぜひご一読いただきたい。