高収入な職業の代表格
高収入といえば浮かぶのが士業など社会的地位の高い仕事だろう。医師や弁護士など、いかにも年収が高そうですだ。
高収入の定番ともいえる3つの職種をピックアップした。
航空機操縦士
いわゆるパイロット。平均年収は1,725万円。花形職業に相応しい数字だ。
医師
医師の年収は勤務先、勤務医か開業医かで大きく異なる。また診療科でも異なるようだ。平均値は1,440万円。
大学教授
こちらも大学や年齢、専攻により大きく異なる。平均値は1,073万円。
(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)
「実はお金持ち」な職業5選
ここからは、知られざる「実はお金持ち」の職業を5つ、紹介しよう。
金融系
不況の世の中でもしっかりと高収入を得ているのが、金融系の職業だ。特に銀行系は、地方銀行や信用金庫といえども堅実なイメージを持っている人も多いだろう。もちろん、年収も「堅実」で、東京商工リサーチが2022年9月29日に公開した記事によると、国内76銀行の2022年3月期の平均年間給与は約608万円。日本国内の正社員の平均年収約508万円よりも、100万円多い結果となっている。
外資系のファンドマネージャーともなると、年収はもっと高くなる。能力次第では1,000万円超えも夢ではない。ただしそこに至るまでは、多くの知識と経験が必要となるだろう。
メディア系
現場で忙しく働いているイメージが強いメディア系の職業も、意外と年収が高いのをご存じだろうか。中でもテレビプロデューサーは、30代で年収1,000万円、40代になると年収1,500万円が可能だ。トップレベルのテレビプロデューサーともなると、年収2,000万円台の人も少なくない。まさに「華やかな業界人」を体現しているのだ。
とはいえ、年収1,000万円台に到達するまでには、長い修業時代を経験しなければならない。最初は駆け出しのアシスタントディレクター、いわゆるADからスタート。年収は250万円程度だ。ここからキャリアアップを積み重ね、プロデューサーになっていく。その期間は最低でも10年以上。しかも、全ての人がプロデューサーになれるわけではない。厳しい競争に勝ち抜いた人だけがつかみ取れる栄冠なのだ。
ITエンジニア
転職情報サイト「doda」が2022年8月2日に公開した記事によると、ITエンジニアの平均年収は438万円。全職種の平均年収403万円を上回っている。ただ、ひとくちにITエンジニアといっても種類はさまざまだ。プロジェクトマネージャーやITコンサルタントになると、年収1,000万円台の人も多数。
IT業界は、スキルレベルに応じて給与が上がっていく、能力重視の環境である。ITスキルに学歴は関係なく、採用や給与アップの判断基準として、保有資格や経験を重視する傾向にあるのが特徴だ。いわば、実力主義の世界なので、スキルを上げるほどもうけられるわけだ。
馬の調教師
少しニッチなもうかる職業が、馬の調教師だ。調教師とは、厩舎を運営しながら馬主から預かった競走馬を育成・管理してレースに出走できる状態にする仕事。
実は、調教師の仕事は年収が高く、平均で600万~1,000万円といわれている。 JRAに所属している調教師になると、平均年収は1,200万円。有名な調教師ともなると、年収はその数倍になる。しかし、自身の厩舎にかかわる人たちはもちろん、育てる馬に対しても重い責任を持たなければならない。ただ、馬を世話するだけでなく、「勝てる馬」に育てなければならないので、非常にシビアな職業といえそうだ。
ひよこ鑑定士
ニッチなもうかる職業をもうひとつ。ふ化したばかりのひよこのオス・メスを判定する、ひよこ鑑定士だ。鑑定士になるには日本独自の民間資格である「初生雛(しょせいびな)鑑別師」の資格を取得しなければならない。
ひよこ鑑定士の報酬は、基本的には出来高制。平均年収は約530万円だが、トップクラス になると年収1,000万円を超えるともいわれている。
日本のひよこ鑑定士は「スピーディーかつ正確だ」と、海外から高い評価を受けている。特にオランダ、ドイツ、ベルギー、フランスのヨーロッパ諸国やニュージーランドでのニーズが高く、「海外で一獲千金」も夢ではない職業だ。
自分に合った職種を見つけて年収アップを目指そう
収入は、職種はもちろんのこと年代によっても大きく変わる。年収がいまいちという人は自分に適した職業を見つけて年収アップを目指そう。
文・MONEY TIMES編集部