悪徳、詐欺業者の特徴と見分け方
では、どうすれば悪徳業者や詐欺業者を見分けられるのだろうか。
相場よりも極端に安い見積もりを提示する
相場よりも極端に安い見積もりを提示する引越し業者は、悪徳業者である可能性が高い。
安い見積もり額に飛びつきたくなるが、追加料金を取られたり、サービスの質が著しく悪かったりする可能性が高いため、注意が必要だ。
不当なキャンセル料金の請求
国土交通省が定める「標準引越運送約款」には、引越しのキャンセル料について以下の内容が記載されている。
- 引越し前々日に申込者の都合でキャンセルした場合は運賃及び料金の20%以内
- 引越し前日に申込者の都合でキャンセルした場合は運賃及び料金の30%以内
- 引越し当日に申込者の都合でキャンセルした場合は運賃及び料金の50%以内
申込者の都合でキャンセルした場合は、最大50%のキャンセル料が発生するのだ。
そのため「当日キャンセルは料金の100%」などと謳っている場合は、悪質業者である可能性が高い。
ただし、一部の引越し業者では独自の約款を届け出て許可を受けているため、約款の内容は必ず確認しておこう。
不明瞭な契約書
締結する契約書に引越し料金や追加料金、サービスの範囲などが記載されていない引越し業者も悪質業者である可能性が高い。
契約書に記載されている内容が不明瞭な場合、不当な追加料金などを請求されるおそれがあるため、契約書の内容はしっかり確認しておきたい。
許可を受けていない業者
引越し業者は、国土交通大臣または地方運輸局長の許可を受けてはじめて運送事業を行うことができる。
許可番号は引越し業者から提示される見積書に記載されているため、許可番号がない場合は法的に問題がある引越し業者である可能性が高い。
引越し業者の評判を調べる
引越し業者の評判を調べるのも有効だ。
インターネットやSNSなどで引越し業者の評判や口コミを事前に調べることで、評判の悪い引越し業者を利用しなくて済む。
引越し業者を選定する前に、よく確認しておこう。
安く引越しを済ませる方法
引越し費用を安く済ませる方法を3つ紹介しよう。
複数の引越し業者を比較する
複数の引越し業者に見積もりを依頼して、価格を比較することは非常に大切だ。
複数の業者の見積もりを確認しないと相場観や適正価格を判断できず、高い見積もりを提示してきた引越し業者に依頼することになりかねない。
そのため、複数の引越し業者に見積もりを依頼して、価格とサービス内容をしっかり確認しておこう。
引越しの閑散期を狙う
不動産市場が活発になる3月などは、引越し費用が高くなる傾向がある。
引越し費用を安く抑えるためには閑散期である7月や8月を狙い、平日に引越しをするとよいだろう。
事前に不要なものを処分しておく
事前に不要なものを処分しておくと引越しの荷物が減り、費用の削減につながる。
新居で使う予定のない家具や家電、数年着ていない衣類などは引越しのタイミングで処分するとよいだろう。
正しい知識を身に付けよう
どのような引越し業者が悪質である可能性が高いかを知っておくことで、不当な金額を請求されるリスクを抑えられる。
悪質な引越し業者に依頼しないためにも、引越しについて正しい知識を身に付けよう。
文・高槻翔太
不動産、金融ライター。日本大学卒業後、不動産・建設の土地有効活用のコンサルティング営業を6年、人材業界の法人営業を半年間経験し現職。FPや顧客の資産運用の経験をもとに、不動産や金融メディアで執筆を行っている。得意分野は不動産、不動産にかかわる税務、金融。
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