目次
注文住宅建築でお金を払う時期や手順
住宅ローンを使って家を建てる手順流れ
注文住宅建築でお金を払う時期や手順

住宅を設計してもらう際にかかる費用は非常に様々なものが絡まって構成されている訳ですが、家が建つ前に支払うものや家が建ってから支払うものなどタイミングが分かれています。
土地に関する支払のタイミング

まず、土地購入などに関する支払いについてです。新しく土地を購入する際には注文住宅の土地購入を申し込みますが、土地売買契約書を締結した時にその土地の持ち主に対して手付金や頭金を支払う事があります。
そして、銀行の住宅ローン審査を申し込み、審査に通ってから借りられた住宅ローンから残りの土地代を支払う流れがあります。その他に、不動産業者への仲介手数料や土地購入のための事務手数料などの費用もかかります。
建物に関する支払のタイミング

続いて、建物に関する支払いについてです。注文住宅の場合、およそ3回から4回ほどに分けて建築費を支払うのが一般的とされています。支払い台数や代金の割合は、各建築会社について異なります。
例えば工事請負契約の締結時には建物代金の約5~10パーセントを、着工時には全体の30パーセントを支払い、建物の骨組みが完成した上棟時に3~40パーセント、そして引き渡し時に残りの30パーセントを支払うといった流れがあります。
注文住宅を建てようとするときには、これからハウスメーカーや工務店に対して何時、どこにどれだけ何の代金を支払えばよいのかというスケジュールやタイミングをそれぞれ把握しておくのが重要となります。
設計に関し別途依頼している場合

住宅の設計に関して、設計士などに別途依頼を出している場合、住宅ローンで土地の代金を支払った後辺りに設計士に対する着手金を支払います。着手金については、設計量全体のうちの6分の1から3分の1程度が相場とされています。
もし建築家と家づくりを行った場合には、設計事務所に対しての支払いを行います。ハウスメーカーや工務店に設計なども依頼した場合には、設計がパッケージ内に入っているケースが大多数となっています。
ここまで来れば土地探しに関する助言についても経て既に建築家などは決まっているケースが大半ですが、ここで設計監理業務委託契約を締結して正式に設計の委託契約を結ぶ運びとなります。
住宅ローンを使って家を建てる手順流れ

住宅の設計には住宅ローンを使用するか、現金で支払うかの2つの選択肢がありますが、大半は住宅ローンを利用しての注文を行うケースとなります。大まかな流れは、以下の通りとなります。
- 資金、条件などの家づくりの計画
- 土地の申し込み
- 土地の売買契約、土地の手付金支払い
- 土地の引き渡し、土地の残金支払い
- 建物の工事請負契約、工事の手付金支払い
- 着工、工事の着工金支払い
- 上棟、工事の仲介金支払い
- 引き渡し、工事の残金支払い

家を建てるうえで大きな注意点となってくるのが、住宅ローンの融資が開始される前に大きな支払いを行わなければならない点です。工事費の残金以外の土地購入費や工事中には、建築工事費の総額の6割から7割程度を支払わなければなりません。
ですが住宅ローンは原則土地のみの購入には使用できませんし、完成した建物の引き渡し時に基本的に融資がスタートします。よって、実際に家が完成する前に建築工事費の大半を支払う必要があるのです。