47都道府県の人口と比較しても、横浜市より人口が多いのは、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県、北海道、福岡県、静岡県の10都道府県しかない。

図2:政令指定都市の議員報酬年額ランキングトップ10とワースト3出典:自治体公表情報(2021.12.31現在)から筆者作成
全国に政令市は20自治体しかないが、その政令指定都市を報酬年額で並べると、ワースト3の新潟市は86位、静岡市は44位、熊本市は42位と、一方で全ての政令市の年額報酬が高いわけではないことも分かる。
今回の記事では金額が高い順でランキングをしているので、ワーストという表現をしているが、勿論、地方議員の報酬年額が安いから悪いということではない。
ちなみに私は、単に安ければいいとも思っておらず、その額にふさわしい仕事をしてもらえているかが重要だと思っている。
そのため、報酬年額が高いから悪いというわけではないということは、あえてお伝えしておきたい。

図3:県庁所在地の議員報酬年額ランキングトップ10とワースト3出典:自治体公表情報(2021.12.31現在)から筆者作成
報酬年額上位を見ると、もう一つ目立つのが、県庁所在地だ。
政令指定都市ほどではないが、トップ15自治体のうち12自治体が県庁所在地であり、トップ25自治体には政令市と同数の16自治体が入る。
上位は政令市と同じ自治体が並ぶのであえて触れないが、政令市ではない県庁所在地で最も報酬年額が高かったのは、18位 金沢市(石川県)の1,168万円だった。
金沢市は後述する中核市なので、一般市も触れておくと、一般市の県庁所在地で最も報酬年額が高かったのは、110位 徳島市(徳島県)の960万円だった。
県庁所在地は47あるわけだが、東京を除いた46自治体全体を見ると、ワースト3は、284位 山口市(山口県)、209位 松江市(島根県)、201位 鳥取市(鳥取県)と、815自治体の中でも必ずしも上位ではない。

図4:中核市の議員報酬年額ランキングトップ10とワースト3出典:自治体公表情報(2021.12.31現在)から筆者作成
人口規模との相関関係という意味では中核市も上位に並ぶ。