目次
デトロイトの主要産業
デトロイトと日本の関係性

デトロイトの主要産業

デトロイトの主要産業は、車です。かつては自動車工場の街として栄え、多くの労働者たちが働く活気ある街でした。今でもアメ車が好きだという人はいますが、その燃費の悪さから多くの人が離れて行き、衰退してしまったというわけです。

デトロイトの衰退とファッション

本当に危険?デトロイトの治安状況とは?アメリカで一番危険と噂の現在は?
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

私が所有する、実際のヴィンテージワークウェア。1970年代に発売された物で、前のユーザーによるイラストが粋です。

デトロイトの衰退は、実は日本の一部のファッションにおいてはある意味で重要な転換期でした。それはヴィンテージの市場です。デトロイトが衰退すると多くの労働者たちが職を失うことになります。その結果、彼らがかつて何十年も身にまとっていたワークウェアが、ヴィンテージアイテムとして日本に流入してくることにつながったのです。

廃墟の正体

先述のように、デトロイトは廃墟が多いです。この廃墟が犯罪の温床になっているわけですが、この廃墟の正体がかつての自動車産業を支えた自動車の部品を作るような工場なのです。

工場勤務というと日本では危険と見まれてあまり好まれない職種ですが、かつてのアメリカでは人気職のひとつで、多くのフリーランスエンジニアが各工場と契約し働いて大金を稼いでいたのです。まさに、アメリカンドリームですね。

デトロイトと日本の関係性

デトロイトは、実は日本とも深い関係性があります。自動車産業は、日本の経済を支える大きな産業のひとつです。これだけを見ても関係性があるように思えますが、実は日本の豊田市とデトロイトは姉妹都市の関係にあります。

豊田市といえば、日本最大の自動車企業であるトヨタのある市です。同じ自動車産業都市という関係性もあるため、デトロイトは日本とも深い関係があるのです。

豊田市も治安が悪くなる可能性を孕んでいる?

一部の識者の中には、デトロイトを例に「豊田市も治安が悪くなる可能性がある」と言う人も居ます。豊田市の経済は、トヨタ関連が深く関わっているからです。では実際のところどうなのかというと、治安が悪くなるということは無いでしょう。

デトロイトの自動車産業が衰退していったのは、ハッキリ言ってしまえばアメ車という固定観念に縛られすぎて「燃費を良くする」というようなユーザーの視点に立ったものづくりをしなかったからです。

さらに言うと、日本は内需で成り立っている経済状況であり、多くの人は「メイドインジャパン」に信頼感を持っているので、トヨタが破産して豊田市が廃墟だらけのゴーストタウンになるということはないといえます。