1. 家計の金融資産・負債残高:イギリス

    続いてイギリスです。

    図4 金融資産・負債残高 家計 イギリスOECD統計データ より

    図4がイギリスの家計の金融資産・負債残高のグラフです。

    イギリスが特徴的なのは、年金・保険が多いという事ですね。株式等はむしろ少ない方になります。

    年金・保険の増加量は大きいですが、現金・預金もそれなりに増えています。

    負債はリーマンショックの影響も見られますが、2012年以降増加傾向です。

    イギリス 家計 対金融資産比 2021年 単位:% 現金・預金: 25.7 株 式 等: 14.9 年金・保険: 56.7 負   債: 24.9

    年金・保険の割合が56.7%と圧倒的です。

    一方で株式等は14.9%と割合としては日本よりも低い水準です。

  2. 家計の金融資産・負債残高:フランス

    続いてフランスのデータです。

    図5 金融資産・負債残高 家計 フランスOECD統計データ より

    図5がフランスの家計の金融資産・負債残高のグラフです。

    現金・預金、株式等、年金・保険がほぼ同水準でバランスよく増えているのが印象的です。

    負債の増え方も他国のようにリーマンショックを機にした停滞が少ない特徴もありますね。

    フランス 家計 対金融資産比 2021年 単位:% 現金・預金: 29.5 株 式 等: 29.0 年金・保険: 34.6 負   債: 25.4

    現金・預金、株式等、年金・保険がそれぞれ3割前後のバランスというのが興味深いです。負債もやや多めですね。