ケップルリクイディティファンドが目指す役割と今後の展望
私たちが設立した業界初のダイレクトセカンダリーファンド「ケップルリクイディティファンド」は、特に成長ポテンシャルを有するスタートアップの株式に関する流動化ニーズの受け皿になることを意図しています。
実際に当ファンドに寄せられる案件の時価総額の傾向からは(下図参照)投資家から評価の高い有望なスタートアップの株式に関しても譲渡のニーズが発生していることが確認できています。私たちはこうしたスタートアップに対して、既存投資家への新たな流動化機会を通じて、IPOまでの成長時間を提供します。
VCやCVC、事業会社各社といった投資家に対してのみならず、発行会社であるスタートアップにも価値を提供していくことを目指しているのです。
私たちの存在が、投資先各社にとって「上場ゴール」「スモールIPO」などと揶揄されることのない強い会社となるための一助となれれば幸いです。
そして、十分に成長したタイミングで適切な評価を受けて次の飛躍のために上場していく、そのような世界を期待しています。
こうした動きが私たちのファンドの範囲を超えて波及していけば、より大きな飛躍を遂げるスタートアップが増え、頻発する小規模なIPOの抑制やユニコーン企業創出の促進に繋がります。
そして、その先にはスタートアップエコシステム全体のさらなる発展・拡大があると信じています。
<著者プロフィール>
堂前 泰志
株式会社ケップルキャピタル
パートナー2002年、新卒で日本アジア投資株式会社に入社し、ベンチャーキャピタリストとしてのキャリアをスタート。その後、ITベンチャーでの経営企画業務・新規事業立ち上げなどの経験を経て、2013年より三菱UFJキャピタル株式会社にて、ベンチャーキャピタリストとして活動を再開。主にFintech・AIセクターを中心としたスタートアップへの投資を担当し、8年間で4社の投資先がIPOを実現。Forbes JAPANが発表した2021年版「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」第7位にランクイン。 スタートアップエコシステムのさらなる発展への貢献を目指し、2021年10月にケップルへ参画し、ケップルキャピタルのパートナー就任。
ケップルキャピタルHP:https://kepplecp.co.jp/