(1)&(3)パターン
(1)は上1m下0.5m 、つまりジャークでジグの上昇が1m、フォールでジグの下降が0.5mというパターンです。
上昇と下降の差は0.5m 、つまりジャーク&フォールの1サイクルで0.5mずつジグが上昇していきます。
サクラマスがバイトするのは、ジグが下降する↓印のフォール中になります。このジャークパターンでは、ジグが10m上昇するには20回(0.5m×20回)のジャーク&フォールが必要です。
同様に、1サイクルで0.5mずつジグが上昇する(3)パターンは、上昇1.5m下降1.0mのパターンで10mまで上昇する間に(1)パターンと同じ20回のバイトチャンスがあります。
サクラマスの活性による使い分け
この2つのパターンの違いは、フォールの長さです。この違いを、サクラマスの活性によって使い分けます。
活性が高い、或いは比較的浅いレンジ(30~60m程度)を釣るなら(1)パターン、活性が低い、或いは深いレンジ(60~90m程度)を釣るならフォールが長い(3)パターンです。
活性がよく、ジグを見上げるように追尾してくるサクラマスにとっては、フォールが長いことで、ジグが自分に向かってくるように見えるため、本能的にジグを避けてしまいます。よってフォールは短めが効果的です。
一方、活性が低い場面では、上昇していくジグを追いきれない、あるいはジグをジックリと見せることで、捕食スイッチが入ることもあるのでフォールは多めに。上昇しながらフォールする範囲がオーバーラップすることがバイトに繋がるように意図した(3)のパターンが効果的です。
(2)パターン
(2)パターンは上昇1.0m下降0mです(計算上、ジグの下降(フォール)はありませんが実際は少ないフォールがある)。
このパターンが有効な場面は、サクラマスの群れが薄く単発なバイトが多い場面。また、サクラマスの活性が低い浅場において、リアクションでサクラマスの捕食スイッチを入れて、バイトに持ち込もうとする時。さらに、大型のサクラマスを狙う場面などには有効なジャークパターンです。
スピーディーに探れる
このパターンでは、フォールアクションなしで1mずつジグが上昇していきます。10mまでジグが移動するのに、10回のジャーク&フォールで足ります。パターンの半分のジャーク&フォールで、同じ距離を誘い上げることが可能となり、スピーディーにレンジをカバーできます。さらに、ジグの直線軌道でのバイブレーションによる波動とスピード、ピタッと止まるアクションでリアクションバイトに持ち込めます。フォールが無いことでバイト数を心配されるかもしれませんが、他のジャークパターンで釣れない状況でも効果があります。