初心者にもおすすめ!わかりやすいマーケティング本10選
ここまで紹介してきた5冊は名著ではあるものの、内容もページ数も骨太で、初心者にとって読むのが大変かもしれません。そこで、初心者にもおすすめの、とにかくわかりやすいマーケティング本を10冊紹介します。
図解やイラストをふんだんに使った本や、小説やマンガでストーリー仕立てに解説してくれる本など、手軽に読めてわかりやすい10冊を厳選しました。
マーケター1年目の教科書
『マーケター1年目の教科書』は、第一線で活躍するマーケターが実践する「50の勝ちパターン」から、マーケティングの基本を教えてくれる本です。マーケティングのパターンを明らかにしたうえで、調査・戦略・集客・提案・顧客支援・測定の各プロセスについて解説します。
マーケティングを進めるうえでの組織のあり方、メンバーとの関わり方についても言及しています。マーケター1年目に必要な知識だけでなく、将来の働き方までイメージさせてくれる、満足度の高い1冊です。
図解 実戦マーケティング戦略
『図解 実戦マーケティング戦略』は、アメリカMBAで経営戦略を学び、さまざまな企業のマーケティング課題を解決してきた著者による1冊です。著者自らが開発した「5つの戦略ピラミッド」に沿って、マーケティングを基礎から解説してくれます。
マーケティングの要である「ニーズ」について深く掘り下げているのも、本書の特徴です。ニーズを知り、それに沿って戦略を考えることで、誰が買うのかわからない「顧客不在」に陥ることを防げます。
改訂版 マーケティング用語図鑑
『改訂版 マーケティング用語図鑑』は「レコメンド」や「A/Bテスト」といった、マーケティングの現場で使われている用語をわかりやすく解説する本です。1つの用語に対して基本的に1ページ割き、イラスト付きで解説しているため、理解しやすいでしょう。
開きやすく、どこに何が書いてあるのか覚えやすい紙の本で購入し、常に手元に置いておくと便利です。
100円のコーラを1000円で売る方法
『100円のコーラを1000円で売る方法』は顧客中心のマーケティングを、ストーリー形式(小説)で教えてくれる本です。ノウハウを知りたいというよりも、マーケティングの考え方をじっくり理解したいという人におすすめできます。
本書のいう顧客中心主義とは、顧客の望みを何でも叶えることではありません。「顧客の課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え、提供する」という考え方です。これにより、顧客に振り回されるのではなく、顧客のパートナーとしてWin-Winの関係が築けるでしょう。
100人の村で84人に新商品を売る方法
『100人の村で84人に新商品を売る方法』は、マーケティングの基本原則を深く学べる本です。本書で解説されるのはごくシンプルな原理原則であり、だからこそ、読んだことについて考え自ら実践しやすいでしょう。
マーケティング力は広く浅く学ぶよりも、1つのことを突き詰めて学び、自ら実践してこそ伸びるものです。著者が実践の中で磨いてきたマーケティング戦略をショートストーリーで学び、ワークシートで理解度を確かめられる、実践的な1冊です。
弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門
『弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門』はマーケティングの基礎を、優しい語り口で教えてくれる本です。専門用語をなるべく使わず、難しい理論も省いているため、マーケティングに一切触れずにきた人でもスラスラ読めるでしょう。
弱みを強みに変える方法を詳しく解説し、マーケティングに活かせるのも本書の特徴です。自分や商品を無理に変えずに済むので、ストレスフリーで売れる戦略を立てられるでしょう。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』は「人はなぜそれを買うのか?」を、人ではなく「人が置かれた状況」に注目することで明らかにする本です。著者はハーバード・ビジネス・スクール教授で、『イノベーションのジレンマ』も著した、世界有数の影響力をもつ経営学者です。
「顧客が商品を買うのは、片付いていないジョブ(用事・仕事)を片付けるためである」という理論を軸に、具体例を使ってわかりやすく、マーケティングを教えてくれます。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』はタイトルの通り、「顧客起点」を軸にマーケティングを解説する本です。
顧客のことを考えない、顧客不在のマーケティングでは商品は売れません。このようなマーケティングは、結局誰の心にも刺さらないからです。
では、どうすればいいのか。顧客をデータとして見るのではなく、1人の生きた人間として深く理解すればいい。「1000人より1人の顧客を知ればいい」という、著者の信念でありマーケティングの本質でもある大切なことを、実践しやすい書き方で教えてくれます。
大学4年間のマーケティング見るだけノート
『大学4年間のマーケティング見るだけノート』は、そもそもマーケティングとは何なのかを、イラスト付きでわかりやすく解説してくれる本です。マーケティングについて深く詳しく知ることはできないものの、だからこそ、完全な初心者でも2時間ほどでサラッと読めるでしょう。
マーケティングとは、販売を不要にすることです。それはどういうことなのか、どうすれば実現できるのかを、マーケティングの歴史や考え方と併せてやさしく教えてくれます。
世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた
『世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』はタイトルの通り、マーケティングの必読書50冊を要約し、1冊にまとめた本です。難しい理論や言葉はなるべく使わず、わかりやすく、スラスラ読めるように良書がまとめられています。
正しいマーケティング戦略を立てられれば、無駄なことをしなくて済みます。スピード勝負で大量の仕事を片付けるやり方は、今の時代には合いません。無駄をなくして効率よく勝つ方法を、マーケティングの古典から最新作までを俯瞰することで明らかにしてくれます。