マーケティングの基礎が学べる名著5選
マーケティングの基礎が学べる名著・古典を5冊紹介します。これらの本はマーケティングの本質を、初心者にもよくわかるように解説しています。
よくわからない部分があっても、まずは一度読みきってみましょう。他の本を読んだり学んだことを実践したりした後にもう一度読むと、以前は理解できなかったことがすとんと入ってくることも多いです。
このような名著は手元に残しておき、たまに読み返してみるのがおすすめです。
ドリルを売るには穴を売れ
『ドリルを売るには穴を売れ』は、「お客さまはものではなく、価値を買っている」というマーケティングの本質をわかりやすく伝えてくれる本です。売り手目線ではなく、書いて目線で考えることが重要であり、その考え方を「自分自身の日頃の買い物」から教えてくれます。
この本の著者は経営コンサルタントで、顧客から「マーケティングの基礎をわかりやすく説明しているいい本はありませんか?」とよく聞かれたといいます。読みやすさや事例、理論などの要素ごとに本を紹介することはできたものの、「1冊選ぶならどれか?」と言われると答えに詰まってしまったそうです。
完全な初心者にもわかりやすく、最低限の理論を伝えてくれる本がないなら、自分で書いてしまおう。そのような考えから生まれた、基礎を学ぶのにうってつけの1冊です。
コトラーのマーケティング・コンセプト
『コトラーのマーケティング・コンセプト』はマーケティング界の重鎮、フィリップ・コトラーが、40年のマーケティング活動から得た知見をもとに書いた本です。マーケティングにおいて重要な80のコンセプトを、ビジネスにどう影響するかという視点で解説してくれます。
ブランディングやプロモーション、情報分析など、要素ごとに分けて解説されているため、気になる部分を拾い読みすることもできます。マーケティングに迷ったとき、そのときの自分に必要な箇所だけを見返す、辞書のような1冊として持っておくのもいいでしょう。
新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
『新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方』は、全米でマーケティングのバイブルとして読み継がれてきた本です。ビジネス計画の立て方から現状の把握、顧客満足度の高め方まで、マーケティングの本質を伝えてくれます。
読み応えのある1冊で、読み進めるのに時間がかかる人も多いでしょう。一度では理解できない部分もあるかもしれません。
しかし、この本は読者の成長や知識に応じて、その時々でさまざまな気づきを与えてくれます。手元に常に置いておき、何度も読み返したい1冊です。
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
『シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』は人の購買行動を、顧客心理の視点から伝えてくれる本です。
帯にはメンタリストDaiGo氏の推薦文で「10倍の値段で買っても損をしない本」とあります。心理学を学び、それをわかりやすく伝えることを仕事にしている彼の推薦からも、この本は心理学的に正しく再現性があることがわかります。
人がモノを買うとき、心の中で何が起こっているのか。どのような働きかけをすれば購買意欲を掻き立てられるのか。30の心理的トリガーを教えてくれます。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』は、マーケティングの本質をわかりやすく伝えてくれる1冊です。マーケティングの本質を定義したうえで、戦略やフレームワークなどの具体的な方法論を伝えてくれます。
本書の特徴は日本企業の課題に注目し、マーケティングについて解説している点です。日本企業には技術志向で、技術力は高くてもマーケティング力は低いという課題があります。マーケティングは日本で発達しなかった理由、日本でマーケティングを進める方法を具体的に伝えてくれる、現場で活かしやすい内容です。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門