カラオケの店頭などに表示されている料金を確認して入ったはずが、会計時にレシートを見て金額の高さに驚いたことはないだろうか。カラオケの料金体系はとかくわかりづらいと言われる。なぜこのようなことが起きるのだろうか。

利用者1人ずつにかかる1ドリンク制

想像していた金額よりも会計が高くなる原因はいくつか考えられる。その1つは多くのカラオケ店で採用されている1ドリンク制だ。

カラオケの料金システムは、利用時間に応じて時間単位ごとに料金が発生するプランと、指定された時間内であれば利用時間にかかわらず料金が一律のフリータイムプランがある。

いずれのプランでも、1ドリンク制が適用される場合はドリンク料金が別途生じる。人数が多ければ多いほど、ドリンク料金を差し引いた金額とお会計の差は大きくなってしまう。

昼料金から夜料金への切りかえで単価2倍

利用時間に応じて金額が変わるプランでカラオケを楽しむ場合に注意が必要なのは、利用時間中に料金プランの切りかえが起きないかどうかだ。

カラオケ店では昼と夜とで時間あたりの利用金額に差をつけていることが多く、通常は昼料金よりも夜料金の方が高い。店舗によっては夜料金が昼料金の2倍ということもある。

仮に料金プランが18時に切りかわると想定し、昼料金が30分あたり120円、夜料金が30分あたり240円で16時から20時まで利用した場合、金額はいくらになるか。18時までの利用料が120円×4=480円、18時から20時までが240円×4=960円、合わせて1,440円という計算になる。

もし、昼料金から夜料金に切りかわることを知らなかったならば、120円×8=960円と想定していたとしても無理もない。この場合、実際の金額と想定金額には480円の開きが生じる。

土日祝日は平日より高い

そのほかにも、会計が想定よりも高くなる原因がいくつかある。例えば、平日と土日祝日で利用料が異なる場合、土日祝日にカラオケへ行くと予想外の会計に面食らうかもしれない。土日祝日の利用料を平日より高く設定しているカラオケ店は珍しくない。

あるいは、実際は30分120円のところを1時間120円と思い込んで利用し、会計時に金額が想定の2倍のレシートを渡されることも可能性としてはあるだろう。

カラオケ利用時は料金表の確認徹底を

以上のように、カラオケの会計時に金額を高く感じてしまうのは、カラオケ店が導入している複雑な料金システムが影響していると考えられる。カラオケを利用する際は今一度、料金表をよくよく確認したいところだ。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

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