営業の本を選ぶ3つのポイント

もちろん、勉強熱心で成績にかかわらずたくさんの本を読む人もいますが、営業の本を探している人の多くは、営業成績が伸び悩んでいるのではないでしょうか。

すぐにでも、少しでも営業成績を伸ばしたい人が覚えておくべき、「効果的な本の選び方・読み方」を紹介します。

自分のポジションに合った本を選ぶ

現場最前線のプレイヤーなのか、それともチームを持ったマネージャーなのか、まずは自分のポジションに合った本を選びましょう。

自分の立場にかかわらず、いろいろな本を読むことが大切なのは先述の通りですが、本を読みきるには時間がかかります。まずは今の自分に必要な、即効性の高そうな本から読んでみましょう。

自分と相性のいい本を選ぶ

人と本には相性があります。世界中で絶賛されている本でも、「自分には合わない」「よくわからなかった」と感じることはあるでしょう。一方で、「自分の人生を変えてくれるマイナー本」と出会えることもあります。

本に書かれた内容が頭にすんなり入ってくるか、それを実践できるかは、相性による部分も大きいです。「ベストセラーだから」「評価が高いから」は本を選ぶときには役立ちますが、最後まで読むかどうかはフィーリングに頼ってもいいかもしれません。

異なる内容の本を読み比べる

先述の通り、人と本には相性があります。しかし、相性のいい本を見極めるには、それなりの読書経験が必要です。

まずは、「営業の本」「心理学の本」「マネジメントの本」の中から、気になる本をいくつか読んでみましょう。全く異なるジャンル・内容の本が、その前に読んだ本の理解を助けてくれることもあります。

もちろん、営業やマネジメントのノウハウにも、人による合う・合わない(やりやすい・やりにくい)があります。自分に合った方法を探すためにも、異なる内容の本を読み比べることは大切です。

現場の営業職に役立つ本10選

具体的な営業ノウハウ、営業職としての考え方・あり方を伝えてくれる、即効性の高い本を10冊紹介します。現場ですぐに使えるノウハウ、成果につながるマインドセットが掲載された本ばかりなので、読んだらすぐに試してみましょう。

営業力 100本ノック

『営業力100本ノック』は営業の基本やマインドセットなどの根幹から、強い営業職とは何かを教えてくれる本です。基礎部分を重視する人は少ないかもしれませんが、マインドセットは態度ににじみ出し、その人の振る舞いや行動を変えていきます。

何度も読み返すうちに強い営業としての土台ができあがり、自然と営業成績が伸びていくでしょう。

売れる言いかえ大全

『売れる言いかえ大全』は、自分のことを知ってもらおうとする人から相手のことを知ろうとする人へと変わることを軸に、優秀な営業職の言葉遣いを教えてくれます。

ちょっとした言葉の使い方で、相手からの印象、つまり売れるか売れないかは大きく変わります。相手目線の言葉遣いを新規開拓や挨拶、雑談などのシーン別に教えてくれる、すぐに使える実用的な内容です。

無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」

『無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」』は、東大卒3万人を指導した営業コンサルの、コンペ8年無敗のノウハウを公開した本です。対人恐怖症といえるレベルの人見知りだった著者が、無敗の営業職になるまでに得た知見を、具体的なノウハウとして教えてくれます。

「お客さまと営業のズレ」という視点から、お客さまを理解し、ともに課題解決を目指していくパートナーになるための方法が記されています。

「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業

『「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』は、たった3つの質問で「お客さまに喜ばれる営業」になる方法を教えてくれる本です。どんな質問を、どの順番ですればいいのか、人間の行動原則や営業職としてのあり方を踏まえて教えてくれます。

お客さまに感謝してもらいながら、お客さまとのコミュニケーションを楽しみながら、売れる営業職になるための方法が記されています。売れるようになるだけでなく、お客さまの役に立てる喜びをかみ締めながら、やりがいを持って仕事ができるようになるでしょう。

「本物の営業マン」の話をしよう

『「本物の営業マン」の話をしよう』は、営業職としての考え方・あり方を軸に、「本物の営業マン」になる方法を伝えてくれます。お客さまと最も近い距離にいる営業職は、会社に雇用されていたとしても、ひとりの事業者としての目線を持つことが大切です。

この考え方を軸に、クレームや失敗との向き合い方、社内営業力の鍛え方などを一つひとつ丁寧に教えてくれる本です。

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』は、営業のバイブルとして20年以上支持されている本です。実地検証の徹底によリ裏付けられたテクニックを、読みやすいテキストで伝えてくれます。

大型商談を成功に導く質問法「SPIN」の使い方を解説する本書は、世界のリーディングカンパニーが採用している、信頼できる1冊です。

「あなたから買いたい」と言われる 超★営業思考

『「あなたから買いたい」と言われる 超★営業思考』は、「売るのをやめたら、爆発的に売れた!」をテーマに、営業職の考え方を学べます。メンタリストDaiGo氏が、「意志の弱い人こそこの考え方を学ぶべき」と絶賛する1冊です。

「営業には向いていないかも」「強気でいけないからダメなんだ」という、伸び悩んでいる営業職の悩みを解決してくれます。

絵でわかる配属1年目でも目標達成できる営業の教科書 セールスが楽しくなる!好きになる!

『絵でわかる配属1年目でも目標達成できる営業の教科書』は、営業の基本をわかりやすいイラストで伝えてくれる本です。人がモノを買う心理やお客さまとの関わり方、売れる営業の共通点などがわかります。

「わかる→やってみる→成果を出す」の流れに沿って、目標達成の道筋を示してくれるので、学んだことを実践に移しやすいでしょう。準備のやり方も教えてくれるため、1歩1歩、できる営業へのステップを進めていけるでしょう。

セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術

『セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術』は勘や運、根性などの古い営業論を「ファンタジー要素」と断じる、骨太な1冊です。このような感覚的な要素に頼らず、成果をコントロールする方法をデータに基づき教えてくれます。

戦略の立て方やお客さまとの関わり方に直結するマインドセット、見込み案件の作り方・育て方を、細かなステップに分解して伝えてくれます。

営業は準備力: トップセールスマンが大切にしている営業の基本

『営業は準備力: トップセールスマンが大切にしている営業の基本』は、「数打ちゃ当たる」方式の営業を真っ向から否定することから始まります。そのうえで、トップセールスが実践する、「営業の8割が決まる事前準備」の方法を伝えてくれます。

「とにかく名刺をもらって来い」「売れないんだから、せめて訪問数くらいは稼げ」といった前時代的な上司のもとで苦しむ営業職にこそ、おすすめできる1冊です。