登山は苦しいが
![いま改めて感じる登山の魅力「おとうさんのよも山ばなし」](https://cdn.moneytimes.jp/600/374/uJSDmRJglXMWNeDvCMiDotMbZaPHIkhU/43ae27aa-4684-4edf-bfad-7e4dc36acee6.jpeg)
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)
筆者の住む町は半島に位置するので先端に行けば海、反対を見れば山ばかりという立地だ。
マリンスポーツはしないが視界には常に海がある。
買い物をしていると否応なく山に触れる。
そして登りたくなる。
服が欲しいとかお腹が空いたとかと同じレベルで「山に行きたい」と思うのだ。
しかし、近くに山があるからといって、行きたいときに行けるわけでもない。
仕事や日常生活の合間とタイミングを見て、ここぞというタイミングでザックを背負う。
喜び勇んで登山口に入る。
しかし5分もしないで息は絶え絶え。
日頃の不摂生を呪いつつ「もう登山なんていやだ」と朝5時に目覚まし時計なしで目覚めた自分とは真逆のことを呟く。
それでも「せっかく来たんだから」と元来の貧乏性が引き返すことを許さず山頂を目指す。
山頂に着いたらついたで「やまさいこ~」となる。じつに人間らしい。
自分に勝つとか、体力の限界に挑むとかではなく、この自分の人間臭さを確認しに行くのかもしれない。
道具を買う楽しみ
![いま改めて感じる登山の魅力「おとうさんのよも山ばなし」](https://cdn.moneytimes.jp/600/374/jTYyHwYApBdzwhkyKetQbZBlPaxcOETk/42fcf098-69b5-4383-80b5-79e59d56be95.png)
(画像=撮影:ライター,『暮らし〜の』より 引用)
登山に限らず趣味にハマると道具が欲しくなる。
登山もリュックや登山靴などの、いわゆる三種の神器をはじめ、登山を楽しもうとするとドンドン道具が欲しくなる。
そして、欲しくなる道具が高額になりがちだ。
小遣いをやりくりし、パートナーを口説き落として手に入れた憧れの道具を山で楽しむ。
頭に中に浮かぶのはカタログで見たスマートなモデルと同化した自分だ(実際はどうかしたオッサンである)
機能やギミックに喜び感動し、下山後は大して聞いていないパートナーにレビューする。
それでいいのだ。趣味などどこまでいっても自己満足なので酔いに浸ればいい。
使い、磨き、眺める。
道具を買うのも登山の楽しみだ。