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常設展の一部を紹介
ミュージアムを出て少し歩くとギフトショップを発見!
常設展の一部を紹介

こちらは、ミュージアムの入口付近で出迎えてくれるマネキンたち。当時実際に着用されていた衣服が展示されています。

こちらは1900年頃にケリー県で撮影された写真です。驚くことに、漁村では女性たちが裸足で魚に塩を振る労働を一日中していたそうです。写真をみるとスカートも地べたについてしまっていて、だいぶ汚れているようです。写真からは敷物を敷いて作業するような余裕は感じられません。

こちらは、ゴールウェイ県で実際に着用されていた革製の履物です。家の中で履くような履物かと思えば、こういった履物は屋外用の靴としても使用されるのが普通だったようです。

こちらの女性はわりと裕福な家庭の女性だったのでしょう。家の中でもちゃんとした靴を履いています。女性は、ベビーベッドのわきで裁縫をしながら暖炉でHearth cookingをし、猫はエサを狙っているのか、それとも暖をとっているのかもしれません。よく見ると、猫の手前には犬が寝転がってリラックスしていますね。

こちらは、「スライゴ―・チェア(Sligo Chair)」と呼ばれていたようです。藁で編んだ椅子はあまり長持ちすることがなかったようですが、スライゴ―・チェアはしっかりとしていて安定性があったとと書かれてあります。

藁でつくられた、馬の手綱も発見。皮や木材、布といった素材が手に入りにくかった時代は、藁で様々な物を作って代用したようです。他にも、帽子やベビーベッドなどが展示されてありました。

こちらは、籐でつくられたエビのしかけです。エビが真ん中の穴からいったん中に入ると、簡単には外には出れないようなしくみになっています。

こちらのイラストは、メイヨー県の籠を背負った人を描いたスケッチです。こちらのバスケットは1955年にトーマス・バーンズ氏によって作られたものだそうです。一瞬、日本の侍のようにも見えました。時代や国は違っても、似ているように見えるというのが面白いです。

こちらの農具は、アイルランドの泥炭を切り取るのに使われていたものです。泥炭は、燃料として燃やすことで、ストーブで暖をとったり料理したりすることが可能です。有機物の死骸や植物が腐敗したものが約1万年かけて分解されることで、泥炭ができあがると言われています。20世紀後半からは機械の導入で大量に採りすぎたせいかだいぶ減ってしまい、環境にも影響が出始めていることから今では、EUの規則により泥炭を切り取ることは禁止されました。
しかし、泥炭の販売はつい15年ぐらいまでは普通に行われていました。私がアイルランドに移住した11年前も、まだ泥炭を売りさばいている人達を見かけたことがありましたが、ここ数年で一気に取り締まりが厳しくなったのかまったく見かけなくなりました。

こちらの鉄製の車輪がはめられた自転車の名前は、「Bone shaker」。鉄製の車輪だけでタイヤがついておらず乗り心地は最悪だったそうです。これに乗るとまさに、骨の髄まで振動や痛みが伝わるということで、「Bone shaker」はまさにぴったりのネーミングだっと言えます。

こちらは、SINGERミシンの古いモデルで靴の製造に使用されていたようです。これより新しいモデルは、アンティークショップや展示会などで見かけた方もいることでしょう。しかし、この古いモデルは、私は今まで一度もお目にかかったことがありませんでした。しかも、今でも使えそうなほど良い状態で残っていることが奇跡的で見ているだけでワクワクします。

アンティーク好きにはたまらない古いボトルたち。勢ぞろいすると、まるで蚤の市にでもいるかのような気分にさせてくれます。
ここでご紹介したのは、全体の展示のほんの一部にすぎません。他にも昔、軍で使われていた古いライフルや、パイプ、鉄製の調理器具、車いす、着物など数えきれないほどの物や写真が展示されていました。
また、展示されていた写真の中にはダブリンの田舎の人々を写したものもあり、ダブリンにも昔は農村地帯があり田舎の生活スタイルがあったことを知りました。
ミュージアムを出て少し歩くとギフトショップを発見!

こちらのギフトショップは、足を踏み入れた瞬間とても良い香りに包まれます。というのも、アイルランドで作られたとても香りの良いキャンドルがたくさん売られているからです。また、興味深いタイトルのアイルランドに関する本や、革製のバッグ、アランニットなども売られています。