目次
WebデザインとUIの違いは?
Webデザイナーの仕事内容
WebデザインとUIの違いは?
前述のとおり、WebデザインはWebサイトのデザインのことを言いますが、全体の「見た目」を重視したデザインのことも指します。
一方でUIは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、「端末とユーザーとの接点」という意味を持ちます。Webサイトで言う「UIを意識したデザイン」とは、「ユーザー視点で使いやすい」デザインのことです。つまり、UIはデザインも含めた包括的なユーザビリティのことを指すのです。
近年は見た目の美しさに加えて、ユーザビリティの高いサイトをデザインできる「UIデザイナー」の需要も増えています。
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事内容は下記のとおりです。
● サイト・ページの構成とレイアウトを決める
● サイト全体のWebデザインを作成する
● クライアントとデザインの方向性をすり合わせる
● 画像を作成する
● コーディングが必要な場合はコーディングも対応する
それぞれ順番に解説します。
サイト・ページ構成とレイアウトを決める
サイト管理者やクライアント企業などからWebサイトの作成依頼を受けたのち、WebデザイナーはWebサイトの構成とレイアウトを決めます。
構成とは、Webサイト上に作成する、メニューやコンテンツの大枠のことです。
どんなメニューが必要なのか、どんなコンテンツを掲載するのかを、サイト管理者などの要望に基づき決めていきます。
また、レイアウトとはWebサイトのメニューやコンテンツの配置のことです。
2カラムのレイアウトにするのか、サイドバーは左右どちらに配置するのか、など、決められたコンテンツをどのように配置していくのかを決める作業を行います。
多くの場合、依頼者はWebデザインに対する知見がないため、Webデザイナーが率先して構成やレイアウトの提案を行う必要があります。デザイナーにとって、構成とレイアウトを決めることに加え、提案することも業務の一つと言えるでしょう。
サイト全体のWebデザインを作成する
構成とレイアウトが決まったら、Webサイト全体のデザインを作成します。
Webサイトの色合いや、ヘッダ・アイコン・パーツなどのデザイン、装飾パターンなどを作成し、実際に反映させていく作業です。
全体のWebデザインを作成する際は、色合いや画像等をすり合わせるための「カンプデータ」から作成し、方向性が間違っていなければ、本デザインに進みます。
クライアントなどとデザインの方向性をすり合わせる
デザインカンプができたら、クライアントなどとデザインの方向性をすり合わせます。
デザインの方向性のすり合わせを行い、レイアウトや見た目、素材のデザインなどを明確にすることは、手戻りのないWeb制作を行うために大切なことです。
もし、デザインカンプをもとにクライアントとすり合わせを行わずにWebサイトを作った場合、「イメージと違う」と言われたときに大幅な修正が必要となってしまいます。
そのため、事前にクライアントとデザインの方向性をすり合わせるとともに、戻りがないように一方通行で業務が進むようにマネジメントを行う必要があるのです。
画像を作成する
デザインカンプをもとに、クライアントとすり合わせができたら、画像素材を作成します。
画像素材の作成には、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などのグラフィックソフトがよく使われます。
Webデザイナーには、これらのグラフィックソフトの操作知識や、コントラスト調整や
細かいトリミングなどができる操作スキルが必須となります。
コーディングをする
画面でWebサイトを見たときの、背景色やフォントの種類・色、項目のレイアウトなどは、HTMLやCSSといったマークアップ言語のコーディングにより指定されます。
コーディングは主に「コーダー」と呼ばれる担当者が行いますが、Webデザインの現場によってはコーダーがいない場合もあります。そのため、WebデザイナーにもHTMLやCSSなどのコーディングスキルが求められることもあるでしょう。
なお、Webデザイナーにコーディングのスキルがあれば、HTMLやCSSでできること・できないことが分かっているため、クライアントとの打ち合わせでも、より現実的な提案ができるというメリットがあります。実際にWebデザイナーがコーディングを行うかどうかは別としても、一定のコーディングの知見は持っておいたほうが何かと有利です。